松山東署は27日、松山市道後多幸町、四国・九州アイランドリーグ「愛媛マンダリンパイレーツ(MP)」の韓国人選手、文相勳(ムンサンフン)容疑者(26)を強姦致傷の疑いで逮捕した。
逮捕容疑は、今月13日午前3時20分ごろ、同市内の飲食店勤務の女性(23)宅に侵入し、女性の髪をつかんで床に押し倒すなど約1時間半にわたって暴行し、女性に1週間のけがを負わせた、としている。同署によると、文容疑者は調べに対し「女の子の家に行ったが、同意のもとだった」と容疑を否認しているという。一方、女性は文容疑者と面識はないと話しているという。
愛媛MPは27日午後、同署の家宅捜索を受けた後、同市東石井6の事務所で記者会見。薬師神績球団代表取締役は「ファン、後援会、スポンサー、リーグの他球団の皆様に対し本当に申し訳なく、私の管理不行き届きでした。被害者に心からおわび申し上げる」と陳謝した。同球団は文容疑者を同日付で解雇したことを明らかにした。
文容疑者は今年2月、韓国のプロ球団から入団し、10試合に出場し打率は8分8厘、6番を打つ主力選手だった。
同署によると、「男は片言の日本語で外国人だったと思う」などという女性の証言や女性が覚えていた顔の特徴などを基に捜査していた。【柳楽未来、村田拓也】
毎日新聞 2009年4月28日 地方版