【北京・西岡省二】北朝鮮外務省報道官は29日、朝鮮中央通信を通じて声明を発表し、長距離弾道ミサイル発射(同国は「人工衛星」打ち上げと主張)に対する国連安全保障理事会の北朝鮮非難の議長声明採択について、即時に謝罪しなければ「追加的な自衛的措置」として、2度目の核実験や大陸間弾道弾(ICBM)実験を実施すると表明した。北朝鮮がミサイル発射以後、核実験に言及するのは初めて。
報道官は、13日の安保理議長声明採択や、声明に伴う北朝鮮企業3社への制裁決定などを「不法無道な挑発行為」と批判し、謝罪と撤回を要求。応じない場合には核・ミサイル実験とともに、軽水炉原発の建設に向け、核燃料の独自生産のための技術開発を速やかに始めると警告した。
毎日新聞 2009年4月29日 21時25分(最終更新 4月29日 21時53分)