2009年04月29日

WEB開発者がSleipnirを絶対に使ってはいけない７つの理由

カテゴリ：WEBデザイン

Sleipnirは使いやすい、すばらしい･･･などと絶賛するユーザがいますが、果たして本当にそうなのでしょうか、私はそれは有り得ないと断言します。

◆読む前に

WEB標準だの、コーディングだのAcidだの･･･訳がわからない方は、そのままSleipnirを使っていてOKです。

判りやすく言うと、SleipnirはアナログSafari、Firefoxなどは地デジぐらいの違いがあります。

という説明をしますので、開発者以外の方には『ふーん』程度に思っていてください。

では

１：表示結果がWeb標準でない。

上の写真は、左から『Firefox、Safari、IE6、Sleipnir』をAcidという確認ツールで見比べた結果です。

Firefox、Safariについてはほぼ同じ結果です。これは
Web標準に従った表示をしているからです。（もちろん完璧に同じではありませんが。）

Web標準というのは、ブラウザの表示結果を統一しましょうという方針。
現在ブラウザではIE、Firefox、Safariそれぞれ微妙に異なり開発者、そして
閲覧者にとって非常に不都合である。

んでそれを統一しましょうというのがWeb標準で、Firefox、Safari、そしてIE8が
それに向かっているわけですが、Sleipnir については、もともとIEのレンダリングエンジンを使っているので、IEが完璧なWeb標準にならない限り、不可能な話です。

つまり、WEB標準でないということは、コーディングの確認ができません。
いまどきWEB標準でないブラウザで確認する業者は、すぐ見直すべきです。

２：レンダリングがIEともFirefoxともどっちつかず。

Web開発者はブラウザで確認する場合、通常シェア順にIEとFirefox、そしてSafariで確認するのですが、SleipnirはIEのレンダリングを使っているとはいえ、100％同じかというとそうでもありません。

Acid3では2つのブラウザを比べてみると微妙に異なることが判ります。

またFiredfoxのエンジンであるMozilla Geckoエンジンを入れると一見、レンダリングがMozilla風になりますがそれも100％再現するわけではなく、どちらにせよ独自のブラウザと考えたほうが良い。

３：圧倒的なシェアの低さ

上の表によると、現在のところSleipnirについては見つかりません。その他に入れられているにしても0.26％という散々たる結果。

■Browser market share
（market shareによる調べ）

シェアが低いということは使えば使うほど、世の中のブラウザと環境が異なっていくことになります。自分は独自のブラウザがいいんだという人には何も言いませんが。

開発を行ううえで、Sleipnirでは動くんですが･･などというふざけた確認方法は通用しない。

４：微妙に崩れる

上記は、Firefoxの結果と、Sleipnirを比べたのですが、一見同じですがフッターのエリアが微妙に異なります。これぐらいいいじゃないかと思うかもしれませんが、これをまかりとおす開発者はプロとして失格です。
おそらくここではこの程度ですが、他のサイトで致命的な崩れを起します。

※Firefoxも充分崩れるじゃないか！と思うかもしれませんが、FirefoxはWeb標準に従っているだけなので、むしろ、Firefoxで崩れるようなHPを作成した業者がプロとして失格です。大手業者サイトはFirefoxでもIEでもSafariでもしっかり表示できます。

５：Sleipnirで検証していないサイトが多い

日本なら、そこそこ知名度はあるSleipnirでも海外では皆無といっていいでしょう。そのような無名ブラウザで無闇やたらに海外サイトにアクセスすれば何が起こるかわかりません。特に海外ではSleipnirの為になんて事はまったく考えていないので、万が一ブラウザがクラッシュしても、知ったこっちゃ無いわけです。JW●RDも勝手に入れられるかもしれません。

６：CPUを使う,重い

Sleipnirは重いということをよく効きますが
論より証拠ということで、タスクマネージャを開けばCPUの負荷率がわかります。
Sleipnirのひどさが判ります。

また、本サイトでも、フリーズする重い･･･だからIE8対応のSleipnirにしようと、呼びかけている。と言う事はやはり開発者側も重いということを意識している。

７：Acid3のテストが12点

Acid3はDOMとJAVAScriptの表示結果がどれだけWeb標準であるかを確かめるツールなのですが、Sleipnirでは最低レベルです。

Acid3 Browser Test - The Web Standards Project

合格点

見事100点をたたき出したブラウザは今のところ2本。

・Safari4･･･100点
・Chrome2.0･･･100点

現段階では問題ない

100点ではないが、徐々にWEB標準と化していく良質ブラウザ。

・Chrome1.0･･･79点
・Safari3･･･75点
・Firefox･･･71点

大問題ブラウザ

空気を読まないブラウザ。

IE8･･･　20点
Sleipnir･･･　12点
IE6･･･　11点

しかも、IE8コンポーネントになっても20点ということで、この先はあまり明るい未来はなさそうです。

参照記事

■IE8(Sleipnir)とSafariとChromeでAcid3 Test - 130単位

■結果として

現段階で問題なのは

・WEB標準でない。
・シェアが低い。
・CPUを食う。

逆に良い点として

・UIが良い
・日本での開発の為サポートが良い
・２ちゃんねる発という誇り。

WEB開発を行ううえで、WEB標準のコーディングができているか、シェアの多いブラウザで確認しているかなどを確認事項に入れるのは当然でそれが確認できないとすれば、このブラウザを常時使うと言う事は大問題である。もちろん趣味用として使うには何ら問題ない。しかしそれをクセにしてしまうととんでもないことになる。

私はSleipnirに対して何ら敵対意識は無い。むしろ頑張って欲しいと思うだからこそ、今の段階で早く開発としてつかるブラウザになって欲しい。

上級者用ブラウザであれば尚更です。

さぁ、Sleipnirユーザさん。異論は認めます。ただこの止めようの無い現実。

デモンズウォールのようにWEB標準が押し寄せている！！

引くか押すかはあなた次第！
しかしフェンリルが『デモンズウォール』に屈せず

IEを捨てて独自レンダリングをするんだ！

と言うのであれば、私は英雄だと思う。
でも世の中は残念ながら

『ヘイスガ』である。

フェンリルよ・・・
モノリスに会うんだ。モノリスに会え。

ご存知ですか？
・
・
・

2011年ぐらいにはもう
Sleipnirではネットが見られなくなるんです。

と聞こえてきそうです。

ただし、IEはシェアがNo1なのでIEでの開発は何ら問題ありません。
世の中多数決ですね。