「ガンダム」ブランドが担う ロボットアニメの方向性とは?A[2009年04月26日(日)]

ROMAN ALBUM『アニメージュオリジナル Vol.3』より抜粋

「ガンダム」ブランドが担う ロボットアニメの方向性とは?

『機動戦士ガンダム00』
監督 水島精二 × 脚本 黒田洋介






鐘子供向けロボットアニメに本気で取り組む必要がある鐘


記者:かつての状況と比較すると、ロボットアニメは、
ジャンルとしては沈静化している印象があるんですけど、
その理由をどう考えますか。


水 :今のアニメのブームが「萌え」だからじゃないですか?
(要約)
00ではメカデザとメーカーとのリンクを強固にし、
双方から意見がいっぱいでてきた。
そのことに手ごたえを感じたし、
そういう要素を上手く現場に落とし込めれば最高!


記者:そこから新しい可能性が開くのではないか、と?


水 :(要約)
特撮のヒーローものや、フレッシュ!プリキュアなど、
バンダイと東映がタッグを組んだ商戦略に成功している。
東映にできて、何故他のアニメ会社にはできないのか?


黒 :(要約)メカものは採算が合わないリスクが高いので、
なかなかゴーサインがでない。


水 :でも、今のアニメ業界って、「市場が何を求めているのか」とか、
「ロボットアニメで子どもを惹き付けよう」と考える事よりも、
細かい設定を作ることで自分たちを満足させるとか、
そういうことが優先されている感じもあるんですよ。

黒 :そうですね。


水 :でもアニメーターは、
実は単純にカッコいいロボットを描きたいと思っている。
ロボットがカッコよくアクションすると、
作品を観てくれた子は商品を買ってくれる。

少なくとも『ガンダム』は、ある程度こういう流れが出来上がっている。
もちろん、ガンダムシリーズに関しては、
ずっと続けているからできているわけですが、
同じように「1年だけじゃなくて、予算を守って、
この体力で何年かやりましょう」というスタンスで挑めば、
絶対いけると思います。


黒 :確かに。ロボットものをやるなら、
3ヵ年計画とか5ヵ年計画くらいで見ないと。


水 :最初にきちっと計画を立てて、
「これまで何が受けたのか?」というリサーチも含めて、
ノウハウをきちんと蓄積していけばいいんですよ。
当然そういったもの以外にも、
コアなメカファンが大喜びするような作品
例えば『(交響詩篇)エウレカ(セブン)』
みたいな作品もあるべきだとは思います
けど。








鐘視野を広げることで見えてくる
ロボットアニメの新たな可能性
鐘


黒 :僕も、やっぱり二世代の観客を意識しないといけないと思います。
ローエンドとハイエンドを意識したフィルム作りや
商品作りを視野角に入れないと、
絶対極端なマニア向けのものか、
それとも子ども向けのもののどちらかになってしまう。

どちらにもきちんと喜んでもらえるくらいの作品の幅広さがなければ
ビジネスとしても成功しませんし、
例えば、「ガンダム」というブランドに当てはまるとするなら、
個人的には、2種類の『ガンダム』を同時に作っていくべきだと思うんです。
子供向けにある程度特化したモデルと、
『第08MS小隊』みたいなアダルト路線のモデルを
同時に進めていくくらいの気持ちでないと、
これからは難しいんじゃないかな。


記者:ブランドの二極化ですか。


黒 :僕の考えとしては、
その2世代間のぎりぎりのところに、
『00』を持って行ったイメージ
があったんです。
でも、ちょっと子供を取りこぼしてしまった
という印象がありまして。


水 :若干、大人向けすぎたかもね


黒 :だから、次の『ガンダム』を作る方々には、
もう1回『ガンダム』を子どものものにしてほしい。
『00』は、「男の子にガンダムを取り戻した」
という自信はあるんですけど、
「子どものものにしたか」
というと自信は揺らいでいる
ので。
そこを意識して作っていかないと
駄目だろうなとは思います。


水 :そういう意味では、
作り手の僕らから変わっていかなければいけないんじゃないかな、
とも思いますね。


黒 :そうですね。
今回『ガンダム00』を作らせてもらったおかげで、
そういう考えにも至ることができたとも思います。


水 :特に僕は『鋼の錬金術師』
2作続けて大きい作品に関わらせていただいたので、
いかにこれまで自分の視野が狭かったのかということを、
本当に思い知らされた。


黒 :逆に、狭い視野角を狙って、
ピンポイントで(作品を)供給するのは、
楽なんですよ。
方程式も作りやすいですし。


水 :もちろん、そこから凄い作品が生まれる場合もあるから、
それ自体を否定するわけではありません。
ただ、視野を広げれば、閉塞しているといわれるこの状況も、
まだまだ可能性はあるのかな、と思います。



















<感想>


ロボットがカッコよくアクションすると、
作品を観てくれた子は商品を買ってくれる


子どもを馬鹿にしたこの考えでは、
失敗は・・・・火を見るよりも明らか・・・・



エウレカみたいな作品もあるべき・・・って・・・・
ストーリー構成がグダグダで、
50話通して何が伝えたかったのか、
サッパリわからないアニメをこの世にうみだしてしまった監督さんが、
何故に上から目線で他作品を語る????
まさか・・・・・
絵コンテ(37話)に参加しておられるので、
自作品とでも・・・思ってらっしゃるのでしょうか?



ちょっと子供を取りこぼした・・・
若干、大人向けすぎた・・・
男の子にガンダムを取り戻した・・・


上記の発言から、
『00』支持層は20代後半〜40代(初代世代)の男性・・・・
と、推察されるのですが・・・・・汗
本当にこの世代の男性が支持しているのでしょうか????
監督やK田さんは、どうやってリサーチされたのでしょう???
アンケート用紙かなにか・・・・でしょうか????
調査元を教えていただきたかった・・・・・

何故こんなに疑ってしまうのか・・・・・

理由@魔法GN粒子で問題解決!
⇒刹那:人類からイノベイターへと革新
⇒ルイス:蘇生
⇒ラッセ:病完治
⇒人類が分かり合える

↑のような、とでもすごい解決方法に、「大人」が納得するはずがない。



理由Aキャラクターに感情移入できない
⇒刹那:洗脳されていたとはいえ・・・・両親殺害への苦悩がない。
(小説版でもその描写はない)
    
⇒ニール:14歳:テロにより家族の命を奪われる。
       19歳:グラーベにスカウトされテロ組織CBへ(00P)
テロを憎む人間がテロ行為に加担。

⇒アレルヤ:生き残るため仲間をハレルヤが虐殺→CBに拾われる(00P)
1期11話:人革連にある超兵施設破壊ミッションプランを、
戦術予報士スメラギへ提案。(「ヴェーダ推奨」)
同朋(罪なき超兵の子供たち)を、
「超兵は幸せになれない」との判断から大量虐殺。
この折、「マリー」の「マ」の字も頭にはなく・・・施設を攻撃・・・・
奪った命を省みる描写もほとんどなく・・・
2期では「マリーマリーマリーマリー」・・・
最後は2人で巡礼がてらに新婚旅行鐘幸せになれとるがな・・・・汗



⇒ティエリア:人外。
ティエリアだけではなく、イノベイドを通して、
いったい何が伝えたかったのか・・・

彼らイノベイドの存在により、
イオリアこそが「真の歪み」ではないのだろうか?と・・・思えてくる汗


ライル⇒10年前に起こったテロの被害を過去のこと、
と割り切り「未来のために」戦うカタロン工作員。
家族の死は乗り越えられるのに、
恋人(交際期間4ヶ月)の死は乗り越えられない29歳。
2期20話:「分かり合っていたよね」。
交際4ヶ月=盲目期間の二人では説得力がない。
アニューとの恋愛を経て、
分かり合えなかった人物と「分かり合えた」描写が後に描かれるのなら、
まだ納得できたのだが・・・・
サーシェスは撃ち殺し、リヴァイブも撃破・・・・「分かり合えていない」


理由Bテーマがみえない
作品の根底にある、伝えたいテーマがみえない。



理由C作中で描かれる命が軽い
「戦争」がテーマである「ガンダム」作品において、
ここまで「命」が軽い作品は珍しい・・・・


理由D戦争根絶⇒宇宙人との「対話」
戦争根絶を布石とし、宇宙人との対話が最終目標


あげたらキリがないのでヤメますが・・・・
上記理由から、監督とK田さんの見解は間違っているとおもわれ・・・



キャラクターの掘り下げを、
ファンがバックボーンに求めた原因にこそ、
監督と脚本家は注目すべきだったのではないでしょうか?

キャラクターの心理描写が掘り下げて描かれておらず、
行動を起こすにあたっての信念を、
視聴者は、バックボーンに求めざるおえなかった。
にもかかわらず、
「フィルムに描かれていない範囲のことは、
個人レベルでいくらでも解釈してもらってかまいません」

この二次創作万歳!ともとれる脚本家の発言・・・・・
キャラクターや、ストーリーが希薄になるのも、肯けます。

『00』という作品において、
フィルムに描かれていない範囲こそが、
掘り下げて描かなければならなかった範囲
だったのではないかと思います。



作品には少なからず、
製作者の人間性、経験、恋愛観、等が反映されると思います。
この記事を読むことによって、
50話視聴し続けた作品の末路を・・・・・・
あの残念な結果を・・・・・納得することができました。

無から有を生ずること能ず・・・・です・・・・



鬱屈とした負の感情を、ようやく消化することができ、
この記事には感謝していますすいません

Posted at 21:41 | アニメ/× | この記事のURL | Clip!!

この記事のURL

http://wanko1132.blog.drecom.jp/archive/26