[ベルリン 8日 ロイター] ドイツの親たちは、体罰に対しほぼ完全に否定的な考えであることが、8日発表された調査で明らかになった。
フォンデアライエン家庭相は同調査に関する記者会見で「子どもたちに対する暴力はなくなった」と述べ、親たちの間で体罰がほとんどなくなったとの見方を示した。
調査機関Allensbach Instituteが2222人を対象に実施した同調査によると、かつて大半のドイツの親たちが信じていた「良い体罰は誰も傷つけない」との考えを支持する人は全体の23%ほどだった。
これについて同家庭相は、厳しい子育てで知られたドイツ人の親たちだが、今では完全に変わったと指摘している。
最近のドイツの親たちは、子どもたちのしつけに体罰よりも対話を好み、時間や秩序の厳守、規律などの従来美徳とされていたことはさほど重要視されなくなってきたという。
2009年4月9日 13時15分