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【なにやっ10】現役ボクサーが営業トップ!?

2009.4.29 11:04
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 WBC世界バンタム級王者・長谷川穂積を擁する真正ジムが、新たな試みを行っている。

 「(山下)会長の考えです。ボクサーのセカンドキャリアにつながればいいと思っています。他のボクシングジムではないと思います」とは同ジムの前勝豪さん。同ジムに所属する現役のプロボクサーをジムの社員として受け入れ、営業や運営の仕事を任せているのだ。プロ野球やサッカーと同じく、プロボクシング界でも引退後の社会生活に苦しむボクサーが多いという。第2の人生をサポートするきっかけになればというワケだ。

 「最初は戸惑いましたけど、せっかく声をかけてもらったので」

 営業担当のリーダーとして働くのはフライ級の石崎義人さん(27)。パンの店でのアルバイトをやめ、今ではジムの事務所で働く“サラリーマン”だ。ファイトマネーは別だが、基本給料はジムから支払われている。主な仕事は営業の外回り。特に新規開拓が得意だとか。前勝さんも「こいつは物おじせずに飛び込み営業をする。営業成績No.1ですよ」とべた褒め。早朝のロードワークを終えると、午前9時から事務仕事をこなし、営業にも回る。仕事が終われば練習というハードスケジュールをこなしている。昨年8月にデビューし、現在の戦績は2戦2勝(1KO)とボクサーとしての道のりも順調だ。

 運営を担当するのはフライ級の小沢怜さん(21)。こちらも石崎さんと同じようにジム仕事をしながらプロのボクサーとして活動している。

 ボクシングジムとしてはおそらく初の試み。ボクシング界に新風を吹き込む可能性はある。今後の2人の活躍に期待してもらいたい。

惠濃 大輔(えのう・だいすけ)

惠濃大輔1981年(昭和56年)11月28日、福岡県生まれ。慶大卒。小学1年から高校3年までサッカー部に所属。大学2年時に英国(ロンドン)へ1年間留学、念願の海外生活を経験した。福岡生まれの福岡育ちのため、ダイエー時代からの生粋のソフトバンクファン。「玄界灘の〜」の応援歌に全身がしびれる。


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