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【社会】

「東尋坊でバンジージャンプ」 福井商議所の活性化策に批判の声

2009年4月29日 朝刊

 東尋坊で「バンジージャンプを」−。福井県内の街や経済の活性化を検討している福井商工会議所の「県都活性化専門委員会」は28日、同県坂井市にある国の名勝・東尋坊の活性化策で「バンジージャンプ」と例示した報告書を福井市の東村新一市長に提出。自殺志願者の保護活動を進める団体から批判の声が上がった。記載があったのは、県内観光地の「強み」と「弱み」を分析した表。弱みを改善する例に、永平寺町の曹洞宗大本山永平寺での修行体験や勝山市内での恐竜化石発掘体験と並んで記されていた。

 東尋坊は自殺が多いことで知られる。県警によると、年間20人ほどが絶壁から身を投じており、自殺志願者の保護に取り組む特定非営利活動法人「心に響く文集・編集局」の茂幸雄代表(65)は「自殺者の遺族の感情をないがしろにしている。ふざけるにもほどがある」と批判する。福井商工会議所の峠岡(みねおか)伸行地域振興・会員サービス部長は「例えばの話。不適切といえば不適切だった」と弁明している。

 

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