業務用ゲーム基板の解析
KONAMI COBRA PC-BOARD
コブラ基板について・・・
独自に調べたので間違っていたら情報下さい。
コブラ基板は、コナミが開発したフルCGボードを採用した業務用ゲーム基板です。
第1弾が、ファイティング武術でその後、ファイティング武術2ndが発売されました。
基本的には、バーチャファイター3に似ているような気がします(笑
では、基板屋では見かけないCOBRA基板の内部を紹介しましょう。

外観のケースです。 かなり重いですし、頑丈に作られています。

各、電源、サウンド、I/O出力、RGB出力です。
このゲームはコナミ初のJVS規格なので、通常のJAMMA規格ではありません。
USBコネクター一本でジョイスティックやコイン関係をすべて制御しています。
当然、I/O基板は別に必要です。
電源部は、安全対策としてヒューズが装備されています。
電源供給は、+3.3V、+12Vです。 +5Vは使用していません。 電源チェック用のテストポイントもあります。
サウンドとRGBは、対戦用に2出力あります。 予備でモノラル出力1本装備

基板内部です。
見てみると、ワークステーションのサーバーみたいな感じがします。
基板構成は全部で4枚構成です。

グラフィックボード付近にあるファンです。
12cmファンが2個付いてます。かなり豪華な作りですね
かなり熱を持つんでしょうね。

サウンド、RGB、I/Oを制御している基板です。
もう少し部品の間隔を詰めたら基板が小さく出来たかも・・・
CPUの下に見えるのが、ハードディスクドライブのIDEコネクターです。

データ処理とサウンド?を担当しているCPUです。
「PPC 403GA−JC33C1」 IBM PowerPC 403GAを使用しています。

サウンド回路付近です。
ROMが実装されていない領域があります。左がEP1Mで右が16Mとなっています。
1Mの下にはRICOHのサウンドIC? 「RF5C400」があります。
その横は、EEPROMがありバッテリー内蔵です。 これはシステム573にも付いてます。

コブラ基板のゲームデーターが入っています。
ソフトの供給はROMではなくハードディスクになります。
だから輸送の時は、専用の箱に入れての輸送になります。
取り出せなかったので、メーカー名と容量は不明です。 規格はIDEです。

これが、コブラの第1の心臓部CPUボードです。
巨大なヒートシンクの下は、PowerPCらしきCPUがあります。 コプロも搭載
7segとLEDがあるので、基板の動作確認とかを数字やランプで表示してくれます。

第2の心臓部コブラ基板のCGを担当するグラフィックボードです。
何とBGAパッケージICのヒートシンクが8個も付いている豪華なCG基板です。
このCG基板から直接RGB出力につながってます。
下に付いてるコネクターはCPUボードにつながっています。

グラフィック基板の裏面です。
コナミのロゴの下にバーコードのシールでシリアル番号が貼られています。
どこかのOEM供給なのでしょうね。

ヒートシンクには温度センサーらしき物が、3カ所付いています。
かなりの熱をだすのでしょうね。

CG基板のBIOS−ROMです。
IBMと書かれているのでこの基板はIBMのOEMになりますね。
さすがIBMです。 これと同じ機能を持ったCGボードをDOS/V機でも発売して欲しいですね。

これがコブラのジョイスティック関係を制御する「I/O基板」です。
基板中央のディップSWは、ジョイスティックの種別変更の時に使用します。
各端子は、1P、2P、筐体内のスイッチ、コインメーター、等に接続します。
この基板は、コナミ筐体ウインディー2から筐体の一部の部品として付属されたものです。
単体販売はしていません。 ファイティング武術専用筐体を購入しても付属しています。
ファイティング武術専用筐体からJAMMA基板用のゲームを改造する時は、コナミから別売りの「JAMMA変換キット」が必要になりました。

I/O基板のCPUです。
日立のワンチップマイコン「H8/3644シリーズ」を採用しています。

コブラ基板とI/O基板を接続するコネクターです。
コネクターはUSBシリアルバス「A」、「B」があり、コブラ基板からI/O基板の「B」端子に接続します。
「A」は対戦するときに別筐体と接続する時に使用します。

コブラ用サウンド基板です。
ヒートシンクの下は、東芝製の42W2チャンネルパワーアンプICがあります。

おまけ
コナミのJVS専用テスト基板です。新品のカラ筐体ウインディー2を購入すると付いてきます。
EPROM容量は4Mもあります。 サウンド出力、I/Oポートはありません。 グラフィックテストのみ可能です。
メニューに戻る時はツールバーの
「戻る」
を押して下さい。