2009年4月28日13時36分
衆院は28日の本会議で、与謝野財務・金融相の財政演説に対する各党の代表質問があり、総額15兆円超の経済対策を盛った09年度補正予算案をめぐる国会論戦が始まった。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は補正予算案について「族議員と官僚で税金の無駄遣いを繰り返し、後は消費税の増税で国民に負担を押しつける無責任なもの」と批判。「断固として反対を貫き、対案を提示して徹底審議を追求する」と述べ、麻生首相に早期の衆院解散を迫った。
豚インフルエンザの世界的な感染拡大を受け、感染防止策や国内外の経済への影響も議論される見通し。与党は5月中旬の衆院通過を目指しており、解散時期も絡んで与野党の駆け引きが活発化する。
鳩山氏は「民主党の政策は恒久的なものだが、政府与党が後から一部をサルまねした政策はその場しのぎの場あたりで、民主党案とは全く似て非なるものだ」とし、政府・与党との政策の違いを強調。国会議員の世襲について「親族間で資金管理団体や選挙区を世襲をし、引き継ぐようなことはやめるべきだ」との民主党案を示し、首相の見解を求めた。
この後、自民党の保利耕輔政調会長、公明党の太田代表らが質疑に立つ。同日午後には参院でも各党の代表質問が行われる。