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2009-04-28 22:31:30
伝説のAとの出会い!(その実力と謎の人間性)
DENKOです。
まずは“伝説(苦笑)”の女・A瀬と出会った頃のなれそめから書きます。
彼女の“能力”や“人となり”が後の前世ネタにも色々と関わってくる事なので、長くなりますが書かせてもらいます。
これを説明しなくては「私が心酔したAの前世の話し」に説得力が無くなりますので。
まぁ特に次の記事で書こうと思っている彼女の霊的能力の話しなんかは“信じられない事”の連続かもしれませんが。私も実際に自分の身で体験するまでは完全に疑ってました。今では「疑いようも無い真実だった!」と証言できます。
嘘じゃないので仕方ないです!あしからず。
(霊的な話しも今は江原さんみたいな方がいらっしゃるから以前よりは受け入れられるのかも…とも思いますが、やっぱり“変な人”だと奇異な目で見る方は見るんでしょうね。
)
さて、私がAと初めて出会ったのは、私のアシスタント仕事先の先生宅でした。
Aがデビューする事が決まっていた少女マンガ雑誌“L”の連載マンガ家さんの所に“お約束のアシスタント修行”で派遣されて来たAに、私は色んな意味で興味津々でしたよ。私もその大好きなマンガ誌でデビューしたくて、そこでアシスタントしながらずっと投稿をしていましたので。
以前にも書いた事ですが、その頃の私は自分でも恥ずかしくなるくらいの自意識過剰で、上昇志向や成功・金と権力に対する野心や欲望でギラギラしてました。
スクールの初投稿でいきなり(設定されてから初出の!)“金賞”をかっさらい、その後も次々と魅力的な作品を投稿してはデビューに絡む賞が設定される“ハイスクール”でも常にトップクラスの成績をおさめるAに、会う以前から嫉妬のような憧れのような複雑な気持ちがありました。
当時Aがその雑誌のプロの作品を喰うような魅力的な作品を矢継ぎ早に出しているのに、何度も“佳作”止まりでデビューを焦らされているのは“年末の大きな賞で大々的にデビューさせてバリューを付けたい!
”との編集サイドの思惑があっての事だろうと私達仲間内では噂してました。
だって当時“佳作(31P)”で30諭吉の賞金が出たんですが、コンスタントに数回も佳作受賞していたAは、デビュー前にして新人としては破格の原稿料をもらってるも同然という事ですので。さっさとデビューさせれば以後はフツーに半額以下の新人原稿料で描いてもらえますよね。
私とそんなに歳も変わらない、いえ少し若い上にすでに編集部にスポイルされてる将来有望な新人マンガ家Aに醜い対抗意識丸出しだった私でしたが、初めて会った第一印象のあまりに優しくおっとりした物腰のAに正直かなり拍子抜けしてしまいました。
今で言う“森少女系?”と言いますか、おしゃれなんですが当時は少しふっくらしていてベリーショートなヘアスタイルで(時代的には“オリーブ系”?)失礼ながら描くマンガの華麗な作風とは違ったイメージでした。その時はね。
神鏡とは似ているような似てないような…ですが、ぶっちゃけ一般的なものさしでは圧倒的に神鏡が“美形キャラ”です。
Aも少し痩せてからは充分に綺麗だったんですけどねー…。(この私が体重の事言うのもなんですが!)何よりAが一番痩せてた頃より神鏡はさらに15kg近くも細身だし。ちなみに今の私は神鏡のほぼ2、5倍ですけど何か。
まぁとにかくAも完敗を認める可愛さですよ!(笑)
Aをよく知っている人が一目見て“違い”と言うか、とりあえずあれ(神鏡)は別人!同一人物はまずあり得ない!!
と分かるはずです。身長も神鏡の方が5cmほど高いし、歳も一回りほど若いしね。
そのうち必ず神鏡をイベントにも連れて行きますので♪
とにかく初めての(仕事場での)共同作業で、すぐにAがスキル的にも人間的にも“かなりデキる人
”だとは確信しましたよ。
Aは以前にも別の大手出版社マンガ家のアシをしていたという事で、誰にでも好かれる優しい物言いや温和な性格はアシ先の人間関係とかに“場慣れ”しているだけかと内心では疑ってましたけどね。
“マンガ描き”に特別に偏見がある訳じゃないんですが、自分もそうなように当然他人も、どんなに“いい人偽装”した所で「やっぱ自分が一番!」「何を描いても売れたら勝ち!つか、売れるものしか描きたくない!!
」という野心でギラギラした人種ばかりだと普通に思っていたので、「そんなに売れなくても描きたい話しや好きな話しが描けたらいい
」と真顔で理想を語り臆面もなく綺麗事を言うAに内心イラッとしてました。
その辺は神鏡は全くAにそっくりです!
当時Aに対して「すぐに“いい人偽装”はバレるだろう
」と、私もゲスな勘ぐりをしてましたよ。
「とにかく“伝えたい事”をテーマに置いて大切にマンガが描きたい」と言うAと「何が何でも有名なマンガ家になりたい!(当時は本末転倒で、マンガが描きたいというより正直“有名なマンガ家”になりたかったです…
)」という私は本当に水と油でしたし、ぶっちゃけ私はマジで“Aは本心の野心を隠して良い人偽装で私達を出し抜こうとしている”“とんだ偽善者!
”だと思っていました。
漫画家を目指す全ての人が当然私と同じ思いだと、本気でその時の私は思い込んでいましたからね〜。
今考えれば、「世の中を知らないにも程がある」自信過剰の厚顔無恥ですよ。
どうせ“H社雑誌合同”の年末の大きな賞レースにはAは持ち前の華麗な絵柄で、お得意のカッコいい“ネタもの”を描いて売れ線アピールをしてグランプリを狙ってくるものだと思ってましたよ。
実はAはその大きな賞レースの少し前に投稿した作品で(佳作以上の)正式にデビューできるはずの賞をもらっているにもかかわらず、なぜか編集部の意向で予定通りに賞レースに参加させられてましたしね。それだけ編集サイドの期待も大きかったという事ですよね。
で、実際にはその年末賞レースでAは逆にビックリする程に(失礼ながら)全くイメージの違う地味な作品を投稿していました。地味ながら丁寧に剣道部の少年と女の子の純愛を描いた真面目なストーリーだったと思います。
超能力ものや転生や一風変わった不思議なネタ全盛の頃だったので(…今でもか。その雑誌のカラーがそうだしね!)自分の“売り”の持ち味を放棄したような作品で投稿って…!勝負投げてんのか!!
と正直思いました。
それでもAはその地味な作品で新人賞(グランプリ1名・優秀新人賞2名に続く好位置)を取り見事にデビューしました。
ギラギラとグランプリを狙っていた私は、これまで通り何となく一時通過で二次選考には残るもののその後はあえなく落選でした。
(ちなみにその時のグランプリは同じその仕事場の同僚がビギナーズラックのように受賞してましたが、グランプリ受賞者によくある末路というか…デビュー後は続かず消えてしまいました。結局短編2作品くらいしか知りません。
)
自分があっけなく落選したこともあり、その後しばらくはガックリきて何となく私も張り合う気持ちが薄れていてAにぶっちゃけ気になっていた事を色々聞いてみましたよ。
何で大きな賞レースに“そのまま連載を狙えるようなネタを出さないのか?
”と聞いたら「担当さんにもそれっぽい事を言われてたんだけど、そのとき描きたかったのがあの話しだったから…
」とケロッと言われてしまいました。…ここぞという勝負一番に見込める結果を度外視で自ポリシーを押し通してるし…。
あ、言ってたのはホントだったんだ…と、ガックリ拍子抜けするやら、あまりの欲の無さにポカンとするやらでした。
そのアシスタント先でAが2度目のお仕事をした後で“お約束”みたいな小さな事件がありました。
仕事明けにAが帰宅してから自分の仕事に入った時にペンケースを開けて初めて気付いたそうですが、ペンケースの中になぜか見覚えのないロットリングが紛れ込んでいたそうです。
Aが慌ててすぐに先生宅に電話で確認を取った所、先生の枠線用のロットリングだったそうで「探してたのよ〜!
」と言われたそうです。
その頃にはかなり頻繁に私から電話していて聞いた話しなんですが、Aは「いつ紛れ込んだか分からないんだけど、自分の道具の側に紛れてたロットを一緒に仕舞ったんだと思う!とにかく先生にはご迷惑をお掛けしてしまって…!
」と、悪意を持つ誰かによる“露骨な嫌がらせ”を疑いもしないで「先生にもとにかく平謝りでした〜!猛反省です!
」とか言ってるんです。
その仕事場ではダイニング机一つで4人座って仕事してたんですが、そこではアシ新人のAの側に枠線用のロットなどが紛れて置かれるはずもありません。
Aの座っていた机の位置を考えたらそれは絶対にあり得ないと私もよく分かってる事でした。
当時その仕事場には4人いて、A以外3人はレギュラーのアシです。
Aと私とその冬にグランプリ取った同僚ともう一人(本怖系でプロのまんが家)、2人はどちらも私と長く付き合いのあったアシ仲間でした。その2人のどちらも“そんな事をするタイプの人間じゃない”と、その時までは思っていましたが、その日を境に私も疑うようになりましたよ。
実は以前にお仕事をさせてもらっていた別の先生の所で私も全く同じような嫌がらせに遭った事がありましたので。
そしてその時に私は周りから誤解されるのが怖くて正直に先生に申し出る勇気がありませんでした。しばらく迷いながら言い出すタイミングを完全になくして最後はお返しすべき品を捨ててしまいました。
いくら若かった頃の話しとはいえ、本当に今でも悔やまれます。
結局のところ、素直に正直に「紛れて入ってました!すぐに気が付かなくてごめんなさい!」と連絡をしてくるAを先生は少しも疑いやしなかっただろうし、逆にそんなお約束の下らない嫌がらせで、デビュー前の大切な時期にAの人格やイメージを歪めようと画策した古株のアシ達のお粗末な“人間性”に気付いて失望したと思いますよ。Aが申し出て来ないで隠蔽すると踏んで「あれ?そのロットならAさんが使ってましたけど〜?
」なんて、どちらかが伏線を張って言っていたとしたら人としても完全アウトですね。
ま、私もその件では多少疑われたかもしれませんが。Aに対して一番ギラ付いてたのは私だったしね。
絶対そんな卑怯な真似はあり得ませんけど!
こんな小さな事でも人の“人間性”は出るものなんだと思い知った一件です。
性根の歪みきった2ちゃん叩きスレの連中なら「“古株アシ”達を落し入れるために最初からAが自演で仕組んだんじゃないの?
」「やりかねない!怖〜!!
」という頭の悪い情報操作が常套手段の関の山かと思いますが!
Aは別に私達みたいに職業としてその先生の仕事場に執着する必要も動機もありません。“担当編集に頼まれて来ているだけの”“将来有望な新人作家”ですので。自演なんてする意味も無いって事ですよ。
この先生絡みではもう一件、私は大変な話しをカミングアウトしてAや先生に懺悔しなければなりません。Aにはとっくに許してもらってるんですが、許してもらったからといって済む話しでは絶対にありませんので。
今考えてもどうしてあんな事をしてしまったのか分かりません!!人として最低な事だとマジで思います!!
この衝撃の一件に関してはまたあらためて後程ちゃんと書かせてもらいます。
そんなこんなで私はAに親近感や憧れを持ちながらもマンガ描きとしては結局まだまだ“負け”を認めたくなくて諦めきれず、内心ではライバル心を燃やしまくっていました。
この頃でもまだ「本当は“偽善者”なのかも!」「その内に何かの拍子に化けの皮が剥がれるかも!!」と思ってAに粘着し貼り付いてましたよ。
2ちゃんでニヤニヤしてる人達と同じような「そうだったらいいのにな♪
」的な、嫌みな希望的観測なんでしょうね。
その方が“ゲスな”自分達の方が正しかった!
と、救われる気がするんですよね。
分かります。心底みっともない話しですが。
残念ながら、その後もAの“化けの皮”が剥がれるなんて事はなく、逆に知れば知るほどに仰天の“こっちが訳が分からなくなる程のいい人
”の実態が明らかになるだけなのでした…。
モノホンというか真性というか、逆に何だか腹が立つくらいのハンパない話しです。
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