シリーズ内容 本放送 再放送
第1回 それはアリランから始まった 4月28日 5月5日
第2回 朝鮮戦争 巨匠たちの苦悩 5月5日 5月12日
第3回 風吹く良き日を求めて 5月12日 5月19日
第4回 映画は国境を越える 5月19日 5月26日
語り手
李 鳳宇 LEE Bong-Ou

映画製作・配給会社シネカノン代表。 1960年京都府生まれ。朝鮮大学校外国語学部卒業後、パリに留学。89年配給会社シネカノン設立。アジア・ヨーロッパの作品を配給する。93年『月はどっちに出ている』を初プロデュース。94年より劇場経営を手掛ける。韓国映画『風の丘を越えて―西便制―』の初配給を経て、『シュリ』『JSA―共同警備区域―』を大ヒットさせ、韓流ブームの火付け役と呼ばれる。邦画でも「パッチギ!』『フラガール』を製作・配給し、数々の賞を受賞。2007年映画文化への貢献を評価され第16回淀川長治賞を受賞。著書に『パッチギ!的――世界は映画で変えられる』(岩波書店)他がある。

第1回

それはアリランから始まった

植民地支配下で産声を上げた韓国映画。4年前、1940年前後の映画のフィルムが中国で発掘され、韓国近代史の空白を埋める資料として注目を集めている。「内鮮一体」が叫ばれた時代に、「アリラン」で民族意識を覚醒させたナ・ウンギュ、そして日本の国策への協力を迫られた映画人たちの軌跡を辿り、日本の植民地支配の矛盾を描く。
第2回

朝鮮戦争 巨匠たちの苦悩

日本支配からの解放後も、映画人たちには朝鮮戦争、南北分断という厳しい試練が待っていた。北からの越南民の悲惨な生活を描いたユ・ヒョンモク監督の名作「誤発弾」は軍事クーデター直後、上映停止の憂き目にあう。イム・グォンテク監督も若き日、パルチザンの父を持つゆえに「連座制」の苦難を味わった。度重なる検閲をかいくぐり、大作「太白山脈」を作るまでの苦闘を通して過酷な時代を振り返る。
第3回

風吹く良き日を求めて

1980年の光州事件以後、湧き起きた民主化への胎動。そんな時代に人々に勇気を与えた映画がソウルで彷徨する青春群像を描いたイ・チャンホ監督の「風吹く良き日」だった。彼のもとに集まった大学生や作家たちは映画で民主化をリードしていく。反共映画からの脱却を目指す新しい表現者の試行錯誤から“韓流”爆発前夜の社会の胎動を描く。
第4回

“映画は国境を越える

民主化以後、韓国映画の制作は飛躍的に開花する。「シュリ」「JSA」以後、韓国映画は現代史のタブーにも果敢に挑戦しつづけてきた。光州事件の後遺症を描いた「ペパ−ミント・キャンディー」のイ・チャンドン、「殺人の追憶」のポン・ジュノ等々。新たな可能性を求めて国際合作に挑む映画人たちの取り組みから韓国現代史の“闇”をみつめる。

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