2009年4月28日 19時7分更新
世界的な自動車不況で生産台数が大幅に落ち込んだ倉敷市の三菱自動車工業水島製作所は27日、今年度の車の生産台数について、昨年度よりもさらに低いおよそ42万台になるとの見通しを示しました。
三菱自動車工業の生産の7割近くを占める倉敷市の水島製作所では、自動車の販売不振の影響で、昨年度の生産台数は当初の見込みよりおよそ12万台少ない46万台と大きく落ち込こみました。
今年度に入っても景気の先行きが見えないことから、水島製作所が27日発表した今年度の車の生産計画では、生産調整が行われた昨年度よりさらに4万台少ない42万台で計画しているということです。
水島製作所では景気の回復が期待できる下期に生産を増やす予定ですが、上期の生産台数は引き続き低い水準で推移する見通しです。
また下期をめどに乗用車の生産体制を2交代制に戻していきたいとしています。
水島製作所では「景気の回復は緩やかなものにとどまるとみられフル稼働で54万台を生産した2年前の水準に戻るにはまだ時間がかかるだろう」と話しています。