ロールシャッハ・テスト概論
久し振りにHPを更新しました。
ポケダンのイーブイとロコンペアでございます。
おんなのこ同士の探検隊でございます。
久し振りにまともに心理学的な更新をしようかと思います。
この間学んだロールシャッハ・テストの概説をば。
学部時代にはあまり触れなかった分、新鮮です。
他の大学の話を聞いても、学部時代にロールシャッハに触れることは少ない…?
でも試験には出るんですよね。
投影法の中ではかなり有名ですし。
あ、ちなみに僕はまだ何をどのように解釈するか、
というのはやっていません。
だからこそ今一度まとめた方が良いと思って。
ではまず、学部生時代に僕が作っていた回答をどーん。
400~500字に対応できるようになってます。
あ…はい、学部生時代はこうやって勉強してました。
過去問見て、記述問題で要求されそうな字数を予想して
あらかじめ作れるようにしてました。
一度作ったら、日を置いて2~3回原稿用紙に練習しました。
******************
H.ロールシャッハによって発表された投影法人格検査。日本では片口法や包括システム等の解釈法が使われている。偶然できた左右対称のインクのしみによって人間の精神を測定する。一般に10枚の刺激図版からなっており,5枚が無彩色,もう5枚が彩色図版である。実施は被検査者に1枚ずつ図版を見せ,何が見えるかを自由に回答させる「自由反応段階」,質疑を行う「質疑段階」に分かれる。そこで得た反応を,反応領域,決定因,反応内容,形式水準,平凡反応などの側面から評価する。
解釈は構造分析,縦列分析,状況分析の3側面からなされる。構造分析は,各種の産出反応数,比率などの数量的データを手がかりに解釈を進めていく方法である。縦列反応は図版の個別の反応を関連づけることを試みることで解釈を進める。状況分析は被検査者と検査者の関係性を通じて解釈を進める。
質問や課題の意図が被検査者に伝わりにくく,反応の歪曲が出にくい。また,検査結果から非常に多くの情報が得られ,他の性格検査と比べて有効性が高い。しかし,正確な解釈を行うには熟練が必要とされる。また,投影法検査の中では多くの信頼性・妥当性の検討が行われているが,肯定的なものと同時に否定的なものも含まれる。
参考文献『試験にでる心理学 臨床心理学編』
******************
まぁ回答は作れるけど理解はできなかったよ。ええ。
補足していきましょう。
検査は「自由反応段階」と「質疑段階」に分かれる。
自由反応段階では「見えたものを自由に発言してください」
質疑段階では「何故そう見えたのか詳しく教えてください」となる。
自由反応段階では例えば「ヒトが向かい合っています」となり
質疑段階では「ここが頭、ここが手、ここが足、これは赤いスカートですね」
とかになる。
で、上の回答にはないのだけど、
その後で「現実吟味段階」というのがある。
一番好きな図版、嫌いな図版を答えてもらったり、
主要な家族のイメージの図版を答えてもらう場合もある。
ここについては詳しくやっていないから語れないけど
多分質的判断に利用するんじゃないかと…。
また、全く平凡反応(大部分のヒトが出す反応)を出さない場合には
例えばある図版の平凡反応が「人間」だった場合
「これが人間に見えることはありませんか?」と確認することもあるらしい。
学部時代に一番分からなかったのは解釈基準と解釈の進め方…。
一つ一つ見ていきますね。
反応領域…どこを見たか。図版の全体を見ているのか、一部なのか。
決定因…どのように見ているか。形を見てるのか、動きを見てるのか、色か。
反応内容…何を見ているか。ヒトなのか、動物なのか、自然のものなのかとか。
形式水準…どのくらい正確に細かく見ているか。
平凡反応…大部分のヒトが答える回答を出しているかどうか。
以上がスコアリングで評価するモノ。
次が解釈の進め方。
構造分析…スコアを元に数量的な判断を行う数値的判断。
縦列分析…言い回しによる質的判断。
例えば「猫に見えます」「猫の顔に見えます」「猫のような顔に見えます」
は違うでしょ、みたいな話をする。
状況分析…?
僕が学んでいるのは片口式だけど、これはまだ見ていないような…
別のやり方の分析方法なんだろうか。
一応『試験にでる心理学』には
「被検査者と検査者の関係性を通じて解釈を進める」とあるけれど。
覚えていれば調べよう。
で、片口は代わりにこれがある。
行動分析…行動、態度などの質的判断
で、最後に総合所見。
とりあえずこんなところかな。
ロールシャッハやってていいな~と思った先生の言葉は
「投影法には、その人の現在のテーマが映し出されるんだ」
例えば作家さんや画家さんは特にそうだけど
作品を越えて一定のテーマを持っている人がいる。
そんな感じと。
自分がそんなテーマを持ってるなんて、なんだかドキドキしませんか。
| 固定リンク
コメント