<感謝>



オープン6年目の2009年を迎えることができました。

ル・クールのお客様、スタッフ、その他支えてくれた方々に感謝です。

パンを食べてもらえるということが、最高のエネルギーとなります。

昨年は、特に本や雑誌に載せていただく機会が多く

ル・クールの輪が広まっていくのを感じました。

パンたちが、少しでも、楽しいひとときのお役に立てていれば幸いです。

昨年は、体調を崩すことが多く、ご迷惑をおかけいたしました。(現在もですが・・・。)

2009年度は、元気なパンをつくれるよう努力します。

今年も、日々、全力で、美味しいパンをつくります!

始めなので、「店」としての話になってしまいましたが

ここでは、日記的なものではなく、もっと、深いところを探求していきたいと思います。

ここからは、パンのことを話します。

私のパンづくりについて、もう少し知ってもらいたいと思います。

私は、生涯、「絶対一店舗主義」(勝手につくった言葉です)を貫きます。

どのような経営状況になろうとも、支店などを出店したりせず、1店舗でやること。

パンづくりを他人に任せて、心に響くパンをつくるなんて、ありえないからです。

皆様が、どのように思われているかわかりませんが、意外にオーナーシェフが製造の中心にいない店は多いものです。

オープン以来、ずっと、自分で生地を仕込み、管理し、焼いてきました。

そのため、種類や数が少なく、ご迷惑をおかけしております。

パンが、焼き上がる時間も決まっていないため、不便だと思いますが

焼き上がり時間を決めようとする、人間中心の考え方では、最上級を目指せないのです。

時間を決めてしまうということは、パン生地の状態が悪くても、無理やり作業を進行し、焼いてしまうということ。

パン生地の状態の変化を見極め、パンが望んでいるように、時間を早めたり、遅らせたりしなければなりません。

最良のパンづくりは、パンに人間が合わせるのです。

忙しい時期は、連日、20時間労働、2時間睡眠(もしくは、寝ない)となりますが

それでも、美味しいパンがつくりたい。

経営者としては、失格かもしれませんが、ずっと、自分が、パンづくりの中心にいたいのです。

責任をもって、最後までパンを見届けたい。

パンは、自分の分身ですから。



こんなパンづくりではありますが、

こうしてやってこれたのも、応援してくださる方々がいたからです。

すべての方に感謝です。