2006年08月10日

この記事をクリップ!
昨日発売の週刊新潮「あの“悪魔ちゃん”は“児童養護施設”で暮らしている」という記事。

1993年に、東京・昭島市で起きた「“悪魔ちゃん”命名騒動」。日本中の注目の的になった“悪魔ちゃん”も今や13歳の中学1年生。元気に学校に通っているそうだが、現在の住居は児童養護施設だった。

93年7月、スナック経営の30歳の夫と22歳の妻の間に長男誕生。翌月父親が提出した「出生届」には「悪魔」と記載。昭島市役所は一旦受理したものの、東京法務局の判断を仰ぎ、別の名前を付けるよう指導。それに父親が家庭裁判所に不服申し立てを起こしたことで「悪魔ちゃん問題」が明らかになった。

ある大手紙の社会部記者の話「悪魔ちゃんは、正式な名前が決まるまで、名無しの状態が続いたのですが、その間にも父親は“阿久魔”など不謹慎な名前を口にしていた。次の子供は“帝王”か“爆弾”にしたいなと言っていたこともある」
「チャランポランな父親の経営するスナックが94年に閉店と思ったら、96年には両親が離婚してしまいます。それからまもなくして、父親が覚せい剤取締法違反で逮捕されてしまった」

ある親族の話「“悪魔ちゃん”は両親が離婚後、親権者となった父親が実刑判決を受けて収監されたため、幼稚園に行き出す頃から児童養護施設に預けられた。小、中学校とサッカー部に所属していて、将来はプロサッカー選手になりたいと言っている」

父親は既に出所しているそうだが、経済的な事情もあり、当面は同じ養護施設で過ごす模様。離婚した母親は、息子が養護施設に入っているとは知らなかった。「逮捕された直後は私があの子の面倒を見ていたのです。しかし、その後、いろいろな事情があって離れて暮らすことになった。今は元夫の父親の家で育てられていると聞いていました。その後の状況については全く知らされていません。一度でいいから大きくなった姿を見てみたい」

「何を今さら。“悪魔ちゃん”の人生に幸多かれ」、と記事は結んでいる。父親にも取材して欲しかった。このDQN夫婦の安易な命名が、息子に無用の苦労を負わせたことについて、どう思っているのか。大体想像は付きますが。

2004年6月12日に、“悪魔ちゃん騒動”についてまとめた記事を書いたので再掲します。

★ふさわしくない「人名用漢字」の使用は、第二の”「悪魔」ちゃん事件”が起こる
11日、「人名用漢字部会」は、人名用漢字を578字追加。「淫」「姦」「娼」「癌」「糞」「禿」など、とても人名にふさわしくない漢字も。「人名用漢字」追加、ではなく、「常用漢字」(私の世代では「当用漢字」だなぁ)に追加すればいいのに。

今回追加された人名にふさわしくない漢字を使って、早速命名する馬鹿親も登場するかも。命名権は親の権利だが、命名された子供は、名前を一生背負っていかなければならないのだから、慎重にお願いしたいですね。

そこで思い出すのが、覚えている人も多いと思うが、今から10年ほど前、東京・昭島市で発覚した「悪魔ちゃん事件」である。

1993年7月、昭島市でスナックを経営していた佐藤重治は、生まれた長男に「悪魔」と命名した出生届けを昭島市役所に提出。最初は受理した役所だったが、その後、「悪魔」は子供の名前にふさわしくないと、名前を変えるよう佐藤に指導。「悪魔」を諦め「亜区馬」と”改名”して出したが受け入れられず。佐藤は、東京家裁八王子支部に不服を申し立てる。

「悪魔ちゃん」の話題は、ワイドショーでも連日取り上げられる。最初はにこやかに応対していた佐藤夫婦だったが、リポーターからちょっと突っ込んだ質問をされると、ヤンキー丸出しの怒りモードに。視聴者の失笑を買う。

1994年2月1日、東京家裁八王子支部は「市が戸籍から抹消したのは違法」と決定を出し「悪魔」の命名を認めるが、2月15日、佐藤は「自分たちが伝えたいことが伝わった」などの理由で「亜駆」と命名し昭島市に届ける。その後、命名騒動などの影響で、佐藤はスナックを閉店。夫婦も離婚し、「亜駆」ちゃんは妻が育てることに。

佐藤の名前が、再びマスコミに登場したのは1996年。東京都立川市にある公立病院「立川病院」の看護婦・渡辺恵(当時22歳、日野市上田)、平野明美(当時23歳、立川市上砂町)を含むグループが、覚醒剤を使用していたとして、渡辺らと、暴力団員を含む遊び仲間7人を逮捕。渡辺は、覚醒剤を注射するために、注射器を病院から無断で持ち出していた。その遊び仲間7人の中に、佐藤重治(当時32歳、日野市平山、無職)がいたことが判明。暴力団と付き合いがあった佐藤が、ゲームセンターで知り合った平野らに覚醒剤を渡していた、と当時の新聞は伝える。

佐藤のような人間が父親で、不憫な亜駆ちゃんだが、今は元気に暮らしているのだろうか、と思ったりする。(1996年7月17日の朝日、毎日、読売、共同のニュースを参考に、ワイドショーの件は記憶を元に執筆しました)



(16:00)

この記事へのコメント

1. Posted by キク    2006年08月11日 09:54
かわいそうな名前を付ける親なんて
やはり真っ当ではないのしょうか。

悪魔と名付けられそうだった少年に幸あれ。
2. Posted by F 3    2006年08月14日 14:26
子供は親の所有物じゃないんだから司法の判断は正しかったし、世間の目も正しかった。
子供が親を選べないということをこの父親はよく理解して欲しかった。
3. Posted by あ    2006年08月14日 23:11
後のデーモン小暮である
4. Posted by s    2006年08月16日 01:20
>>3
人間は自分の息子に「人間」って名前つけるのか?
5. Posted by U    2006年08月18日 08:47
あなるって名前が実在すると聞いたことがあるが果たして
6. Posted by e    2006年08月19日 01:52
こないだ娘に「ナディア(波愛」って付けてる夫婦がテレビに出てたけど、あれも碌な親じゃなかったな。
毎食殆どウィンナーと目玉焼き+ご飯しか食わせてない、つってた。
7. Posted by 123 1    2006年08月20日 01:40
ここ検索。
「子供の名付け(命名)DQN度ランキング」
事態は、遙かに斜め上だ。
8. Posted by サダカツ    2006年10月11日 22:05
将来はサッカー選手になってレノファ山口に入団だね!!
十番用意しとくよ!!
9. Posted by 一心太助    2007年02月28日 05:47
悪魔のおとうさん 佐藤重治は 去年8.9月ごろ 東京 福生市で 他人のクレジットカードでガソリンを入れようとして詐欺未遂でぱくられた。その後 尿から 覚せい剤反応が出てプラスアルファー  かれは 横浜の公田団地にて、ツーショットダイヤルで知り合った 関口知子と住んでいたが 仕事はせず 安楽亭などを狙って金庫あらしをしていた。1回で60万位になると言っていた 彼とは喧嘩する前はよくつるんだが、もう用はない!
10. Posted by MINMI 5    2008年01月29日 18:24
なぜ父親は、「あくま」にこだわったのでしょう??
11. Posted by マヤ    2008年11月26日 16:12
10番さん
父親は、次の子供を「帝王」「爆弾」
にしようといっていたらしいですよ…
最悪な父親というより、人間失格ですね。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔