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ふじみ野ブロードバンド事情 − オールIP化前夜

 

我が家のブロードバンド環境の変遷を通して「ふじみ野ブロードバンド事情」をご紹介する本レポート。前回のBフレッツの導入に続いて、今回は、Bフレッツ100Mbps化、ひかり電話の導入、および、地上波デジタル放送についてお伝えします。IP電話やデジタルTVの導入を考えておられる方の参考になれば幸いです。

「100Mbps」どう使う?

2003年、我が家では、Bフレッツを導入しました。我が家のマンションでは、MDF室から各世帯にVDSLで接続します。導入の当時、VDSLの最大帯域は50Mbpsでした。その後、各ベンダのFTTHサービス競争が激化したこともあって、あっという間に増速され、いまでは、100Mbpsが標準になったようです。次世代のIPサービスに対応するためにも、また、NTTとして競合力を確保するためにも、古い(といっても2年前ですが)50Mbps VDSLを100Mbps VDSLに切り替えたいという話がでて、今年(2005年) MDF室のVDSL装置と各世帯のVDSLモデムを100Mbps対応機器に交換しました。今回のリプレースは、NTT主導で行い、利用者への負担は実質無かったのですが、それでも利用者全員の合意を取る必要があるとのことで、それなりに時間がかかったようです。FTTHがあっても、我が家では、たまに映画を見るくらい。もともと、50Mbpsで何の不自由も感じていなかったのですが、後述のひかり電話サービスを受けるのに必要だったのと、100Mbps VDSLで実際にどこまで速度がでるのか興味もあって、UPGRADEしてみました。

50MbpsのVDSLモデムとルータ(WebCaster V100)の組み合わせを使って、フレッツ網内の速度測定サイトで測定したところ30Mbps弱、ルータを新機種に交換(Webcaster V110)して測定すると35Mbps程度でした。今回、100MbpsのVDSLモデムと最新のルータ(RT-200KI)で測定したところ、65Mbps程度となりました。さすがに、速度測定サイトでの計測ならば、それなりの数字がでるようです。ただし、この数字、RWINなどのTCPパラメータの調整が必要です。私の場合、editMTUを使ってRWINを100K以上の値に調整しました。

VDSLモデムはNTTからのレンタルです。レンタル料は、50Mモデムが月額350円、100Mになると月額400円です(税別)。プロバイダ接続料とBフレッツ回線使用料(タイプ2)があわせて3150円(税別)、ルータ(IP電話対応機器)のレンタル料が450円(税別)ですから、しめて4000円程度で100Mの常時接続環境が手に入るわけです。ブロードバンド環境に関しては、日本に住んでて良かったという感じですね。

FTTHの進展に伴い、コンテンツもかなり充実してきました。現在では、3Mbps(640×480程度)の動画配信が標準で、6Mbps(1280×720程度)のハイビジョン・コンテンツも増えてきました。さすがに、6Mbpsのストリーミング視聴となると、3年前にくみ上げたCeleron 2.4GHzの愛機では、力不足です。ネットワーク帯域は余裕なのに、キャッシュメモリ不足からプロセッサネックとなって、まともな再生ができません。そこで、プロセッサだけ2.6GHz Pentium IVに変えてみたところ、6Gps再生時でもCPU負荷率が50%以下と、快適に視聴できるようになりました。2.4GHz Celeronより速いネットワークとは恐るべし。

「ひかり電話」やっぱりお得?

NTTの計画によると、これから構築しようとする次世代ネットでは,アクセス回線の光化とともに,電話網を含むネットワークのIP化,および固定通信と移動通信の統合を一気に実現することになっています。つまり、今の(固定)加入電話は、近々、IP電話と統合されるということです。IP電話により、距離によらず、格安な料金で通話サービスを享受することができるようになります。それならば、さっさと切り換えてしまった方が良いということになりますよね。

NTTがBフレッツのアクセス網を利用して提供するIP電話が「ひかり電話」です。ひかり電話では、IP電話専用網を設けることにより、インターネットのトラフィックに影響されにくく、通話品質の優れた電話サービスを実現しているそうです。ひかり電話により、従来の加入電話に比べて、基本料金が1200円ほど安くなります。また、ひかり電話から固定電話への通話料金は、全国一律3分8円となります。番号は従来の049xxの利用が可能で、ナンバーリクエストなどの付加サービスも従来どおり利用可能です。Bフレッツがすでにあれば、特に追加投資はかかりませんが、ルータ(IP電話対応機器)が、ひかり電話専用のものとリプレースになります。(それに伴い、レンタル料が380円から450円になります。)

我が家でも、さっそく、ひかり電話を導入したのは言うまでもありません。電話番号は、従来のものを利用することにし、メタル回線の加入電話は休止しました。工事費は、NTTのキャンペーンとかで実質無料となりました。通話品質に関しては、まったく不満はありません。呼び出しまでの時間が、僅かに長くなったかなという程度です。プロバイダのIP電話よりも、品質が安定しているような気がします。番号が変わらないと、余計な案内を出さずにすむし、大変便利です。

「地上波デジタル放送」便利で綺麗?

12月1日、地上波デジタル放送が定格出力を開始しました。それに伴い、我が家のマンションでも、アンテナの改修工事と増幅器の調整を行い、各世帯で地上波デジタル放送の受信が可能となりました。D-pa(地上デジタル放送推進協会)のホームページによると、ふじみ野地区はMXテレビの受信エリアに含まれていなかったのですが、MXテレビも(アンテナレベルは低いものの)問題なく視聴できることがわかりました。さすがに、デジタル放送は、綺麗ですね。地上波デジタルはBSハイビジョンより情報量が少ないと聞いたことがあるのですが、肉眼で確認するのは困難です。

BSデジタルTVは、双方向サービスを行う場合、アナログモデムによる通信を行います。ひかり電話に変更してメタル回線を休止すると、アナログ通信ができないので、双方向サービス機能が利用できないという制約がありました。ところが、最近は、デジタルTVに内蔵されているインターネット接続機能を活用することで、このような問題を解決する方向に動いています。実際、NHKでは、通信手段として、インターネットを経由するか、アナログモデム経由にするか選択できるようになっています。我が家では、当然、インターネット経由を選択しています。これによって、ひかり電話にしても、紅白のお茶の間審査員となることが可能となったわけです。

デジタルTVをインターネットに接続するには、Bフレッツのルータから分岐した線を、TVのイーサネット端子に接続する必要があります。しかし、普通の家庭では、ルータ、音声電話端末、FAX、PC、デジタルTVが一箇所に集中配置されていることはまず無いでしょう。かといって、家中にLANをめぐらすのは、新築時ならともかく、大変です。最近では、11a/11gなど、かなり高速な接続ができるようになっていますので、無線LANを利用される方が多いと思います。我が家でも、デジタルTVとノートPC、PDAの接続は無線LANです。かなりたくさんの機器が家庭内のネットワークにつながるようになるので、ネットワークの構築・管理が重要となってきます。無線LANには、暗号化などセキュリティ対策を十分行い、MACアドレスで接続できる機器を制限するほうが良いでしょう。IPアドレス割り当ては、DHCPで行うのが基本ですが、ルータ、ハブなどの管理ポートは、固定するのが良いと思います。

2006年4月からは、携帯向けのデジタルTV放送(ワンセグ)も始まるようです。今後、放送のデジタル化が進展するとともに、放送のIP化、放送と通信の融合も進んでいくものと思われます。(「オールIP化」で加速する,通信・放送の融合)面白くなりそうです。

今後への期待

Bフレッツによるアクセス回線の光化,ひかり電話による電話網のIP化の次には、固定通信と移動通信の統合があります。そのような動きのひとつが、「公衆無線LAN」です。ふじみ野地区では、まだ、少ないものの、駅前のマクドナルド(BBモバイルポイント)や、上福岡図書館(HotSpot)などで、無線LANサービスを展開中です。今後も、都心部を中心に無線LANエリアが拡大していくものと思われます。とくに、ライブドアでは、来年早々から、無線LANエリアを急速に拡大させる計画を持っているようです。これがうまくいけば、公衆の高速無線IP網ができるわけで、世の中の様相は一変する可能性があります(ライブドアが放つ無線LANという刺客)。実にユーザとしては、楽しみな状況となってきました。今後とも注目していきたいと思います。