2009年 4月 27日
豚インフル感染拡大で空港では検疫強化
メキシコで発生した豚インフルエンザで死者が100人を超え、被害が拡大しています。岡山空港などではウイルスの国内侵入を水際で防ごうと、検疫を強化しています。岡山空港の検疫では、豚インフルエンザの発生以降、赤外線で体温を測定するサーモグラフィー検査に加え、せき込んでいる人がいないかなど、目視での確認を強化しています。豚インフルエンザはメキシコで発生し、これまでに100人以上の死者が確認されています。また、アメリカ、カナダなどでもメキシコに滞在した人の感染が確認され、今後さらなる被害の拡大が懸念されています。岡山空港からメキシコ、アメリカへの直行便はありませんが、岡山空港の検疫では韓国や中国で乗り継いで入国する人がいる可能性があるため、事態が終息するまで確認の強化を続けるということです。岡山空港の検疫でこれまでに発熱や体の異常を訴えた人はいないということです。一方、アメリカからの貨物船が入港する倉敷市の水島港では、船員が体調不良を訴えている場合、入港前にあらかじめ検疫に申し出るよう呼びかけていますがこれまでのところ申し出はないということです。

豚インフル 香川県市町担当者連絡会議
一方、香川県は県内17市町の担当者を集め会議を開き、感染拡大に備え今後の対応策を確認しました。会議では今後の県の対応として、WHO・世界保健機関が「人から人へ感染する新型インフルエンザ」と宣言した段階で県庁に対策本部幹事会を設置し、県民への周知と関係機関の連携強化を図ることを確認しました。その後、日本国内で発生した場合には真鍋知事を本部長とする対策本部に変更し各保健所に24時間対応の相談センターや県内の26の病院に発熱外来を設置するということです。県の電話相談窓口にはこれまでに「豚肉を食べても大丈夫か」などの相談が3件寄せられているということです。香川県は28日以降も引き続き電話相談窓口を開設すると共に県民に正確な情報に基づいた冷静な対応を呼びかけています。

児島の放火殺人事件 時効まで1年
14年前、倉敷市で発生した放火殺人事件の時効があと1年に迫り、警察がチラシを配り、情報提供を呼びかけました。捜査本部では27日、JR児島駅など市内2ヵ所でチラシを配り、市民に情報提供を呼びかけました。この事件は1995年4月28日の未明、倉敷市児島上の町で角南春彦さん(当時70)の住宅が全焼し、焼け跡から、角南さんと妻の翠さん(当時66)の2人が頭部のない遺体で見つかったものです。捜査本部ではこれまでにのべ約8万4300人の捜査員を動員、今年度に入って捜査員を5人増員し、現在、16人の体制で捜査にあたっています。未明の放火殺人事件で捜査の壁になっているのが目撃情報の少なさです。警察にはこれまでに「早朝に、普段見かけない人を見た」などといった情報が222件寄せられていますが、事件解決につながる有力な情報はないということです。ここ5年は市民からの情報提供の数も年間3件以下にとどまっています。時効まであと1年。警察では事件に関する情報提供を呼びかけています。

唐辛子飲ませた傷害致死罪の母控訴審初公判
おととし1月、倉敷市で当時4歳の二男に粉末の唐辛子を飲ませて窒息死させたとして傷害致死の罪に問われている母親の控訴審の初公判です。弁護側は改めて無罪を主張しました。傷害致死の罪に問われているのは、倉敷市四十瀬の無職、光中美幸被告(33)です。光中被告はおととし1月、自宅で二男の翔ちゃんの口に粉末状の七味唐辛子を入れ窒息死させたとして1審の岡山地裁で懲役4年6カ月の実刑判決を受けました。しかし事実に誤りがあるとして弁護側が控訴していました。広島高裁岡山支部で開かれた控訴審の初公判で弁護側は「光中被告が唐辛子を飲ませたとする1審判決は憶測でしかない」として改めて無罪を主張しました。そして、翔ちゃんの死因について法医学者の新たな鑑定書を提出し、翔ちゃんが自分で飲み込んだ可能性を指摘しました。

三菱自動車決算と新年度計画
世界的な自動車の販売不振で、倉敷市の三菱自動車水島製作所では昨年度の生産台数が当初の目標より、約12万台下回ったことが分かりました。三菱自動車の発表によりますと、国内の主力工場である水島製作所の昨年度の生産台数は46万1000台で、当初の目標を約12万台下回り、約8割に留まったということです。また、引き続き経済情勢は厳しいとして、今年度の生産台数は昨年度の実績を約4万台下回る約42万台と見込んでいます。水島製作所では今年度を乗り切る切り札として、電気自動車「iMiEV」の生産に全力を挙げる方針で、6月初めに生産を開始します。最初の1年間で2000台の販売を予定していて、3年間で3万台の生産を目標に掲げています。

高松駅に幼稚園児がこいのぼりを飾る
来月5日の子どもの日を前に幼稚園児が作ったこいのぼりが、27日からJR高松駅にお目見えしました。高松市のやしま幼稚園の園児たち約100人が4匹のこいのぼりをポールにつるしました。こいのぼりのウロコには自分の似顔絵が描かれています。また、保護者から子供たちの成長や健康を願ったカードが用意され、ショウブの花をデザインしたつい立てに貼りつけました。このあと「こいのぼり」の歌をみんなで合唱したり、ダンスしたりして一足早い端午の節句を祝いました。こいのぼりの飾りつけはJRが毎年行っているもので来月6日まで飾られ、利用者の目を楽しませることになっています。