(CNN) アフリカ東部、ソマリア沖で頻発する海賊被害で、イタリアのANSA通信など地元メディアは25日、同国企業が運航する客船が同日夜、ソマリア沖で海賊に襲われたものの、応戦し撃退した、と報じた。
乗客乗員約1500人が搭乗していたが、負傷者などはいない模様。船体に損傷があったのかは不明。現場は、ソマリアの南東部に位置するセーシェルから北へ約290キロ離れた海域。
同客船の船長によると、小型ボートに乗った6人が近付いてきて発砲したため武装要員に応戦を命じたという。武装要員が乗組員の一部なのか、雇用しているのかは不明。
客船は、南アフリカのダーバンを出港、22日間の予定でイタリアのジェノアへ向かっていた。現在は、ヨルダンのアカバへ向かっているという。
ソマリア沖は世界最悪の海賊多発海域。米軍、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)、日本、ロシアやインドなどが軍用船を派遣、監視、商船警護に当たっているが、事件が減る兆しは今だ見えない。