農林水産省は27日、豚インフルエンザ問題に絡み「安全確保のため販売を休止します」などと、豚肉の販売自粛を案内しているスーパーなどがないか調査を始めた。メキシコ産や米国産の豚肉がスーパーなどで販売されているケースは少ないとみられるが、同省などは「豚肉を食べてもインフルエンザに感染はしない」と強調しており、こうした表示は風評被害を招く恐れがあるため、不適切な案内があれは表示の撤去を指導する方針。
一方、農水省は27日、外食産業などの業界団体に対して、メキシコ産の豚肉をメニューから外すなど食べることによる感染の可能性を誤解させるような表示をしないよう要請することを決めた。また、メキシコ産豚肉を使ったメニューの販売を中止した牛丼チェーンの松屋フーズについては、今後もその状態が続けば個別に要請することも検討する。【奥山智己】
毎日新聞 2009年4月27日 20時36分