Discover yourself WAVOCは学生が社会に貢献する事を応援します。
特色GP
特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)
当センターの取組みは文部科学省による2005年度「特色ある大学教育支援プログラム」(注1)に採択されました。これもらも教育的社会貢献活動をWAVOCは積極的に展開していきます。
(注1)特色ある大学教育支援プログラム(特色GP) 文部科学省が大学教育の改善に資する各大学の取組のうち、特色ある優れた取組(Good Practice)を選び、財政支援することにより大学改革を後押しし、高等教育の活性化を目指すもの。
取組名称 : 国境を越える教育的社会貢献活動の実践-行動する国際人の育成
取組単位 : 大学全体
取組担当者 : 総長 白井克彦
キーワード : 1.教育的社会貢献 2.国際人育成 3.現代の教養 4.ボランティア 5.理論・知識と実践の融合
1.大学の概要
本学では、2007(平成19)年の創立125周年に向け、「第二の建学」とも言える改革を推進している。その一環として、建学の理念「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」を現代社会に即した三つの目標「独創的な先端研究への挑戦」「全学の生涯学習機関化」「地球市民の育成」に置き換え、教育研究の抜本的改革に取り組んでいる。
学部においては、国際性をもった教養人の育成を目指した教育を進め、大学院においは、さまざまな分野でレベルの高いプロフェッショナルを育成し、科学技術面では、産業界と一体となって海外展開を含めた研究体制の充実を図っている。そして、「アジア太平洋地域における知の創」をスローガンに、世界の大学と競争し協調しあえる大学として発展することを目指している。
具体的には、学部教育において各学部独自の特色ある教育を展開しながら、一方で、学部教育の再編に取り組み、2003(平成15)年度にはスポーツ科学部を新設、人間科学部と理工学部の学科再編、2004(平成16)年度には国際教養学部の新設、政治経済学部の学科再編を行った。また、2003(平成15)年度にはオンデマンドによる通信教育課程を人間科学部に設置した。同時に学部共通で行う学習プログラムの強化を行い、早稲田の"志"を学生に浸透させること、人類のために貢献する生き方を身体に覚えこませるようにすることを大きな目的の一つとしている。そのために、学部の垣根を越えたオープン教育センターで行うテーマカレッジやオープン科目の充実、また少人数教育で会話能力の向上をはかるTutorial Englishを中心とした外国語教育の充実も図っている。大学院関係では、既存の大学院の社会人向けプログラムを充実させたほか、2003(平成15)年度には情報生産システム研究科を新設した。また、新たに高度な職業人を育てる専門職大学院として、2003(平成15)年度には公共経営研究科、2004(平成16)年度には法務研究科(ロースクール)とファイナンス研究科、 2005(平成17)年度には会計研究科を新設した。
2.本取組の概要
本学の「三大教旨」である「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」のうち、後者二つに関しては「大学としての社会貢献」「国際社会に貢献できる人材の育成」を目指すと解釈できる。建学の精神を実践する新たな場として本学は2002(平成14)年4月に平山郁夫記念ボランティアセンター(以後、WAVOCと略す)を設立した。大学の知的・人的リソースを最大限に活用しながら、現代の教養でもあるボランティア活動を広く国内外において展開し、行動する国際人の育成を目指している。
具体的には理論・知識と実践の融合(サービスラーニング)による正規のボランティア関連科目の実施および教育支援・環境保全・国際協力・人権啓発等のボランティアプロジェクトを世界各地で展開している。またWAVOCは他大学の学生や社会人等にも開かれた機関であり、現在、約3,000名の活動希望者を抱える国内最大規模の教育的社会貢献 活動推進機関となっている。
3.本取組の実施プロセス
本学は、建学の精神の中に、「教育」「研究」と並び、「社会貢献」につとめることが大学の使命であると謳っている。建学以来、日本のシンドラーと呼ばれた杉原千畝や、2003(平成15)年にイラクにて凶弾に倒れた外交官奥克彦などが象徴するように、国際的な社会貢献活動に心血を注ぐ者や団体を輩出してきた。平和への希求に対する思いは特に強く、学生の意識も高い。本学には現在、20団体以上のボランティアサークルが存在するが、それらを母体として、1995(平成7)年の阪神淡路大震災の際には、バスをチャーターし、数百人のボランティアをキャンパスから派遣した。
時代はNPO法人やCSO(市民グループ)の活躍が期待される状況となってきた。建学の精神の新たな継承の場として、また大学の伝統とボランティア活動の実績、そして社会の要請を背景として、WAVOCは2002(平成14)年4月に設立された。その際、本学名誉博士である平山郁夫氏(日本画家・現東京芸術大学学長)が果たしてきた多大な社会貢献に敬意を表し、同氏の国際的社会貢献スピリットを若者が受け継ぐようにとの願いを込め、名誉所長として迎えるとともに、組織名称に名前を冠することとした。
WAVOCの組織の最大の特徴は、大学自身が主体者となって積極的に社会貢献をはかることにある。そのため、現職の総長が所長となり、自らリーダーシップを発揮し、全学的に活動を推進してきている。
WAVOCを設立する数年前に本学は専任職員を海外に派遣し、北米の大学におけるコミュニティサービスの活用事例を調査させた。日本国内にはWAVOCが目指そうとする大学設置のボランティアセンターの例はなく、この調査内容を踏まえ、現在のWAVOCの事業内容や組織のあり方を決定した。事業運営は常に試行錯誤と創意工夫の連続であった。事業を行うにあたり、助成金の獲得(2003(平成15)年度より私立大学教育研究高度化推進特別補助/高等教育研究改革推進経費採択)、チャリティイベントの実施、寄附講座の運営など、様々な外部資金獲得策や校友(卒業生)、篤志家、学外有識者、ボランティアスタッフによる人的・財政的支援策により、ユニークな組織づくりを行うことで運営上の問題を解決してきた。
4.本取組の特性
【1】教育効果を高めるための工夫
WAVOCは教育機関であることを意識し、社会貢献やボランティアを推進する活動を行う際も、その教育的な効果を重視する。その活動がどのように学生の成長へとつながり、教育的な特性があるかに着目し、教育の一環として社会貢献活動(教育的社会貢献活動)を目指す点で、政府や国連、NGOが行う活動とは一線を画す。
本学では、環境問題・貧困問題など地球規模の今日的課題に取り組める「行動する国際人」の育成を目指し、学部横断ゼミである「テーマカレッジ」、閣僚・党首・経済界のリーダーなどを招き、社会問題を論じる「社会連携科目」、少人数で語学教育を行う「Tutorial English」などを設置している。これらの講義により、社会問題を切実に認識し、国際社会で通用するために必要な「現代の教養」を身につけることを目指すが、ここで得られた現代の教養を実際の社会問題の現場で試す場を提供するのがWAVOCの役割である。教室内で得られた知識を、ボランティア活動として現場で試し、その教養に磨きをかけるプロセスを重視するために、WAVOCでは教員を4名おき、ボランティアの現場での専門的な指導に力を入れている。
本学には現在世界73カ国468の教育研究機関と学術交流協定を有しており、WAVOCは海外プロジェクトを展開する際、こうした海外協定校とも連携をはかり、海外の大学生と共同でプロジェクトを実施するようにしている。現行の日本の教育システムでは、海外の学生と競争する機会が非常に乏しい。海外協定校などの学生と共同で事業を展開する中で、語学力、交渉力、リーダーシップ、企画力など様々な点で、海外の学生と競争し、切磋琢磨することになる。この中から自己の学力やスキルを含めた総合的人間力の向上をはかろうという強い動機が生まれ、世界の大学生と競合・協調できる人材の輩出へとつながっていく。
【2】学生の人間的成長を促すための工夫
WAVOCは学生の創意工夫に基づき、新しいボランティアプロジェクトを立ち上げていくプロセスとそれによる人間的成長を重視している。「ボランティアの種」「公認プロジェクト認定制度」など、各プロジェクトの企画創案の段階から学生の主体性・独創性を尊重し、実現させるスキームを重要視してきている。学生はこれらの制度の中でメンバー募集、カウンターパート発掘、連絡調整、資金調達、広報、実行、評価等、プロジェクト実施に必要なすべての活動を、適宜WAVOC教職員のアドバイスを受けつつも、基本的にすべて自力で行う。このようないわば「非営利版アントレプレヌール(起業)」ともいうべきハンドメイドのプロセスの中にこそ教育的意義があり、これが学生の人間的成長を促す。
海外プロジェクトの場合は、現地の人々の目線でものをみる力を養うため、現地の生活にできるだけ近い生活をさせるように配慮している。例えば、フィリピンで行ったプロジェクトの場合、少数民族の集落で、電気・ガス・水道・貨幣のない生活を体験し、現地住民と協力しながら、日比両学生が現地に水道施設を建設した。
海外の学生とのプロジェクトの場合、文化・習慣の壁にぶつかり、時に意見の対立を見ることがあるが、利害や損得を超えたボランティア活動を達成した際に得られる「国境を越えた相互信頼関係」は一生の財産となる。また、学生以外の世代、異なる社会環境にある人間とのコラボレーション機会を設け、若者の人間的成長の機会を促す工夫を試みている。
【3】現代的課題への対処
「公共性の喪失」「地域共同体の崩壊」などが叫ばれる中、それらを再生する鍵となるのは、地域の集団の中でリーダーシップを発揮できる人間である。営利を目的とせず、身のまわりにある問題を認識し、解決していく能力。異なる意見を集約し、集団をまとめていく力。地域の中にあっても国際感覚を生かして行動できる力。WAVOCは、こうしたリーダーに必要な能力を養う目的で「海外ボランティアリーダー養成プロジェクト」を実施しているが、そこで養われる能力は地域のリーダーに求められる資質と何ら変わるところはない。ネパールにおいて水道建設作業を実施した際、地域共同体において村人が主体的に参加し、自分の村を自分の力で良くしようとする様を見た学生たちは、日本における地域のあり方に関しても考え直す機会を得ることができた。
また、マスコミに取り上げられることもなく、社会の中で取り残された問題に向かう人間の育成をWAVOCは目指している。日本のボランティアは流行やマスコミの論調に弱いと指摘されるが、「学の独立」を標榜する本学には、それらに惑わされず、社会に埋もれた問題に対する独自の視点を持つ研究者がいる。それら研究者の積極的な働きかけにより、一般のボランティアが見過ごしがちな問題に、学生のまなざしを向けさせ、「一隅を照らす」人間を育成していくことも WAVOC の重要な使命である。
5.本取組の組織性
現在、WAVOCには名誉所長1名、所長1名、管理委員27名(うち運営委員12名)、客員教授(非常勤扱い)1名、客員講師(専任扱い)3名、専任職員2名、兼務専任職員1名、パートタイムスタッフ(派遣社員)のべ6名が帰属している。客員講師はNGO等での現場経験が豊富な専門家を雇用しており、客員教授とともに授業科目を担当する他、専任職員同様、ボランティアプロジェクトのコーディネイトおよび参加者の引率も担う。
WAVOCの意思決定方法は図2のとおりである。予算・決算、事業計画、教員人事、授業方針等の重要な案件に関しては、管理委員会において審議決定する。運営委員会は27名の管理委員のうちの12名からなり、管理委員会の方針に基づき、授業科目の調整やプロジェクトの新設・廃止に関する決定等を行い、管理委員会に報告する。管理委員には各学部の教務主任のうち1名を嘱任しており、WAVOCの事業内容が必要に応じて各学部の教授会において報告され、全教員に伝達されるシステムになっている。
WAVOCの活動は学生、教職員、社会人に開かれている。WAVOCの活動に参画した者は、2004(平成16)年度は延べ6,500名を超えた。現在、何らかのボランティア活動に参加の意思表明をしている者( WAVOC 登録者)は約3,000名いる。教職員はホームページあるいは電子メールを通してボランティア情報にアクセスすることができる関係で、改めて登録することなく、WAVOCが実施するボランティア活動に参加する者や、新しいボランティア活動を立ち上げるべく企画を持ち込むケースが年々、増加している。
WAVOCの事業を運営するにあたり、大学の交付予算として2005(平成17)年度には17,600,000円が計上される。この予算以外に、独自に獲得した外部資金からアフガニスタンでの学校建設、留学生への奨学金事業、音楽ボランティアの全国派遣などのプロジェクトを実施している。また、ボランティア活動を実施する際にはボランティア保険や行事保険あるいは海外旅行傷害保険の加入を義務付けており、それらの保険料については原則として大学が負担する方式をとっている。
ところで、大学付属のボランティアセンターの多くは、ボランティア情報の提供業務に重きを置いているところが多い。WAVOCもボランティア入門講座を開設したり、個別相談に応じる体制を敷いているが、情報提供よりも実際の活動機会を提供することに力点を置いていることが、他のボランティアセンターと大きく異なるところである。教員、職員、パートタイムスタッフまでも高い企画調整力、語学力、交渉力、リーダーシップ、資金獲得能力が求められており、学生へのメンターとして、またプログラムクリエイターとして、またプロジェクトコーディネイターとしての役割を担うことになる。教職員の能力開発・人材育成のため、全ての専任教職員が海外まで出かける機会があるのも組織的特徴の一つで、国内外のNGOや協定校等との人的交流や情報交換に力を入れており、カウンターパートのネットワークはすでに世界的な規模に広がっている。
6.本取組の有効性
【1】教育上の効果
本学学生部が実施した「学生生活調査報告書(2003(平成15)年度)」によると、ボランティア活動と学業への興味の強さには相関関係があるという分析データがある。学業に興味の高い学生ほどボランティア活動に積極的に参加し、大学生活をより充実させている。またボランティア活動をすることが、社会問題に対する関心を高め、講義終了後も積極的に活動を始める学生も多い。
例えば、WAVOC企画の全学共通科目「人権と市民活動・ボランティア-ハンセン病を通じて」(実習地:中国ハンセン病療養所)受講生は、この科目を通して初めてハンセン病の問題に触れ、講義終了後も学内でハンセン病写真展を開催したり(来場者数300名以上)、国内のハンセン病療養所にて在園者と交流を深めるなど、積極的に関わるようになった。WAVOCの重視する理論・知識と実践を融合したサービスラーニングにより、授業の内容に対する学生の知的好奇心・実践志向がもたらされた結果といえよう。これは学生のアンケート結果にも裏付けられる。同科目に対する学生による授業評価(本学オープン教育センター実施)によると、「この分野への学習意欲がわいた」と答える学生は、5段階評価(5=はい、1=いいえ)で4.0ポイント(全学平均3.7)、「予習復習を含め自分はこの授業に熱心に取り組んだ」で5.0ポイント(全学平均3.5)、「授業環境が適切であった」で4.7ポイント(全学平均3.6)、「教員が熱心であった」で5.0ポイント(全学平均3.9)であった。興味深いのは最後の数値に見られるように、サービスラーニングが学生の学習意欲の向上に結びついているだけでなく、教員の教育に対する熱意にもつながっている点である。これは、自分の研究フィールドに学生を引率することが、教員にとっても刺激となっていることを示している。
サービスラーニング発展例1:WAVOC企画の全学共通科目「農山村体験実習」の受講生たちが、履修後、農業問題に取り組む学生NPOを立ち上げ、本学大隈庭園内に大学のシンボルにするべく「田んぼ」を開墾したことは、マスコミ等でも報道されることとなった。
サービスラーニング発展例2:富士山に関するシンポジウム開催後、学生主導で富士山一斉清掃プロジェクトが実現した。翌年、WAVOC企画の全学共通科目「富士山環境再生実践講座」が設置されることとなり、富士山の世界遺産化をめざす運動に発展している。
【2】教育効果の評価方法
サービスラーニング科目に関しては、学生にレポートを課し、成績評価を行っている。レポートを作成するためには、体験したことを振り返り、学術的に調べ直す過程が必要となり、学習理解がさらに深まる。また、ボランティアプロジェクトへの参加者にはアンケートとレポートを任意で課している。参加者にはフィードバックを行うと同時に、次のプログラムの開発に役立てている。
プロジェクト実施者のための評価方法については、NPO用の事業評価システムを応用して行っている。NPOが行う事業の成果は、もっぱら支援対象者へのインパクトを成果の指標とするが、WAVOCのプロジェクトの評価指標は、支援対象への達成度の他にボランティア側の成長度や教育上の効果も測定する必要がある。この点が、NPO用の評価システムと異なる点であり、現在、大学ボランティアセンターとしての理想的な評価方法の確立に取り組んでいる最中である。
さらに大学としての教育的社会貢献機能を発揮するもうひとつの事業として出版活動にも取り組んでいる。2003(平成15)年度には「教育協力」、2004(平成16)年度には「平和構築」というテーマについて在学生を含む学内外の研究者および専門家に執筆してもらい、「知る・考える・行動する」ということを統一コンセプトとした WAVOC ブックレットシリーズを刊行している。これは、実際にボランティアプロジェクトに従事した学生にとって自分の体験を振り返り、分析し、発表する機能を持っており、大変貴重な教育機会となっている。また中国のハンセン病療養所でのプロジェクトをまとめたパンフレット「若者、『ハンセン病』に出会う」は、中国のハンセン病を伝える非常に貴重な資料として、また日本と中国の若者とハンセン病回復者との交流を伝える資料として、学内外から高い評価を得ている。
【3】学生・教職員の反応・評価
WAVOCのプログラムでは、本学学生に限らず、教職員・他大学生・一般にも門戸を開いている。本学以外からの学生(海外協定校含む)からは、「自分の大学にもボランティアセンターが是非ほしい」という声が多く聞かれる。また、新潟県中越地震やスマトラ沖地震の際にも本学職員や学生が被災地に赴いた例もあり、学生・教職員の社会貢献活動への理解と参加の輪は確実に広がりつつある。
7.将来展望
特色GPの支援を受けるにあたり、以下のように教育的社会貢献活動をさらに推進させ、大学設置のボランティアセンターの理想モデルとして日本にとどまらず世界の大学にも良き影響を与えられるようになることを目指そうと計画している。
【1】サービスラーニング科目の充実
WAVOCは全学共通科目(オープン科目)として12科目のボランティア関連科目を企画運営している。この内、実習を伴う科目は国内3科目、海外5科目に及ぶが、今後、これらサービスラーニング科目を国内外ともに拡充したい。
【2】ボランティアプロジェクトの拡充
授業科目以外でも、これまでどおり国内外において多様なボランティアの活動機会を発掘し、提供していく。
【3】研究アシストボランティアの導入
本学教員が取り組む国内外での研究活動に対して必要な資金を提供すると同時に、学生や社会人等のボランティアが実際にその研究調査現場で協力活動を実践するWRAP(Waseda Research Aid Program)制度を導入する。
【4】ファカルティ&スタッフディベロップメントの実施
社会貢献活動を展開するために必要な教職員の能力開発にも力を入れ、大学としての国際貢献活動を展開していける基盤を作りたいと思っている。NGOや地方自治体、大学、民間企業等とのネットワーキングやファンドレイジングも重要な課題であると認識している。
データ・資料
【1】オープン教育センターにおける授業開講科目(最新の開講科目一覧はこちらから)
NO | 科目名 | 担当教員 | 実習地 | 単位 |
1 | 自己表現論 | 原 孝 | - | 2 |
2 | 国際交流と社会貢献 | 原 孝 | - | 2 |
3 | ボランティア論 | 田村正勝・西尾雄志・小峯茂嗣 | - | 4 |
4 | 国際開発援助 理論と実践 | 西川 潤・小峯茂嗣 | - | 2 |
5 | 東南アジアの開発問題とNGOの役割 | 西村正雄 | ラオス・タイ | 2 |
6 | 文化遺産の保全と村づくりへの国際協力実習 | 中川 武 | カンボジア | 2 |
7 | 国際ボランティア理論と実践 | 野口 昇・岩井雪乃 | ネパール | 2 |
8 | 人権と市民活動・ボランティア | 岡村遼司・西尾雄志 | 中国・東京 | 2 |
9 | 武力紛争と平和構築 | 多賀秀敏・小峯茂嗣 | 東ティモール | 2 |
10 | 農山村体験実習-農林業問題入門- | 堀口健治・眞野芳樹・ 原 剛・岡内三眞 |
千葉・山形・岩手・福井 | 2 |
11 | 森林環境教育基礎演習 | 森川 靖・天野正博 | 東京 | 2 |
12 | 富士山環境再生実践講座 | 堀口健治・渡辺豊博 | 静岡・山梨 | 4 |
【2】ボランティアプロジェクト(最新のボランティアプロジェクト一覧はこちらから)
(i)海外プロジェクト
NO | プロジェクト名 | 活動内容 | 実施場所 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 |
1 | アフガニスタン復興支援 | 国際協力 | アフガニスタン | ● | ● | ● | ● |
2 | ラオス学校建設教育支援 | 教育支援 | ラオス | ● | ● | ● | ● |
3 | ケニア植林 | 環境保全 | ケニア | ● | |||
4 | ヨーク大学社会貢献交流プログラム | 海外視察体験 | イギリス | ● | |||
5 | ハンセン病問題支援 | 人権啓発 | 中国・日本 | ● | ● | ● | |
6 | 海外ボランティアリーダー養成 | 水道建設・ 教育支援 |
ネパール・ベトナム・ フィリピン |
● | ● | ● | |
7 | 姉妹山交流ボランティアニュージーランド編 | 環境保全 | ニュージーランド | ● | |||
8 | チャータースクール教育支援ハワイ編 | 教育支援 | アメリカ | ● | ● | ● | |
9 | 国際選挙監視団派遣 | 選挙監視 | タイ | ● | |||
10 | 日越学生交流計画 | 教育支援 | ベトナム | ● | ● | ||
11 | WAVOC 日韓友情 2005 | 文化交流 | タイ | ● | |||
12 | アフリカプロジェクト | 地域支援 | タンザニア | ● | |||
13 | JOCV バックアッププロジェクト | 文化交流 | ベリーズ | ● | |||
14 | ユネスコスタディツアー | 海外視察体験 | インド | ● | |||
15 | S.P.K. 遺跡の保存と村づくり協力クラブ | 遺跡保存・ 地域支援 |
カンボジア | ● |
(ii)国内プロジェクト
NO | プロジェクト名 | 活動内容 | 実施場所 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 |
1 | 夏体験ボランティア | 福祉 | 首都圏 | ● | |||
2 | 稲刈り体験ボランティア | 環境保全 | 千葉 | ● | ● | ● | ● |
3 | ボランティア相談会・ボランティア入門講座 | 福祉他 | 東京 | ● | ● | ||
4 | まつだい早稲田じょんのび交流プロジェクト | 地域支援 | 新潟 | ● | ● | ● | ● |
5 | 早稲田大学所沢キャンパス湿地保全活動 | 環境保全 | 埼玉 | ● | ● | ● | ● |
6 | 世界ふるさと富士サミット | 国際会議 | 東京 | ● | |||
7 | 思惟の森育林 | 環境保全 | 岩手 | ● | ● | ● | |
8 | 日本語を母語としない年少者の日本語教育 | 教育支援 | 東京 | ● | ● | ● | |
9 | 早稲田まちづくり研究会 | 地域振興 | 東京 | ● | ● | ● | |
10 | 高梁市 環境保全型森林ボランティア活動 | 環境保全 | 岡山 | ● | ● | ● | |
11 | 大隈庭園に田んぼをつくろう | 環境保全 | 東京 | ● | ● | ● | |
12 | 三芳村 里山づくり・有機農業体験実習 | 環境保全 | 千葉 | ● | ● | ● | |
13 | 高尾の森づくり | 環境保全 | 東京 | ● | ● | ||
14 | ホームビジット | 国際交流 | 首都圏 | ● | |||
15 | 震災救援ボランティア | 災害救援 | 新潟 | ● | |||
16 | 東京ワセダロータリークラブ創立10周年記念奨学金 | 留学生支援 | 東京 | ● | ● | ||
17 | 音楽ボランティア | 音楽啓発 | 全国 | ● | ● | ||
18 | アトム通貨 | 地域振興 | 東京 | ● | ● | ||
19 | 富士山をきれいにするプロジェクト | 環境保全 | 静岡・山梨 | ● | ● | ||
20 | 三宅島島民帰島支援 | 災害救援 | 東京 | ● | ● |
【3】その他の教育・研究調査事業
(i)国際ボランティアのための基礎英語
(ii)環境ボランティア学校
(iii)ボランティア入門講座
(iv)公開講座
(v)出版事業(ブック レット「教育協力」「平和構築」他)
(vi)国際協力キャリアプランニングセミナー
(vii)R's academy
【4】過去のデータ
項目 | 2002年度 | 2003年度 | 2004年度 |
WAVOC が企画運営した全学共通科目 | 3 | 6 | 9 |
上記科目履修者数 | 250 | 275 | 420 |
プロジェクト数 | 10 | 17 | 24 |
その他教育調査研究事業数 | 0 | 3 | 7 |
行事等数 | 12 | 32 | 32 |
登録者数 | 455 | 4,519 | 2,488 |
プロジェクト参加者数 | 629 | 5,790 | 6,566 |
【5】登録者データ(2005年8月30日現在)
3,001人(男:37%・女:63%、早大在学:70%・一般:30%)