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自動車学校教務部長酒気帯び運転容疑で逮捕

2009年04月25日

 酒気帯び状態で軽トラックを運転して自転車の女性にけがを負わせたとして18日に道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で鳥取署に現行犯逮捕された男が、日本海自動車学校(鳥取市湖山町東4丁目、大田宜道校長)の教務部長であることが24日、わかった。同校は27日付で懲戒解雇する方針。(倉富竜太)

 逮捕されたのは鳥取市東大路の太田則男容疑者(59)。同署の調べでは、18日午後7時ごろ、同市正蓮寺の国道29号の三差路で、酒気帯び状態で軽トラックを運転した疑いが持たれている。自転車に乗っていた女性(60)とぶつかり、胸に軽傷を負わせたという。呼気1リットルあたり0・15ミリグラム以上のアルコール分が検出された。

 同署によると、同容疑者は当日は休みで、自宅近くの畑で農作業をして帰宅する途中だったという。調べに対し、「農作業をする前と作業中に缶ビールなどを飲んだ」と供述しているという。

 同校は73年に開校し、年間約2千人が入校している。同校によると、同容疑者は96年5月に入社し、04年9月から教務部長として、約45人の指導員を指導してきた。大田校長は「勤務態度は非常にまじめで、本当に驚いている。休日だったとしても、教習指導員として絶対やってはならない行為。職責を自覚するよう指導員らの指導を徹底していきたい」と話している。

 教習指導員は国家公安委員会規則に基づく国家資格で、都道府県公安委員会の指定を受けた自動車教習所が選任する。とくに検定試験を行う技能検定員は道交法で「みなし公務員」と定められている。県警運転免許課は20日付で県内の九つの自動車学校に、「教習所は初心者運転者を育成する使命がある。規範となるべき教育者の行為として、誠に残念」と文書で注意を促した。

■厳罰化されても後絶たず

 飲酒運転は07年の改正道路交通法で厳罰化されたが、依然として後を絶たない。
 県内の今年1〜3月の飲酒運転の違反件数は事故を含めて34件。4月に入ってからも、人身事故2件、物損事故3件が起きている。

 23日夜には、飲酒状態で自宅近くの県道で軽乗用車を運転し、日本交通の路線バスと衝突したとして、米子署管内で米子市西福原8丁目の型枠大工、山根逮夫(たけ・お)容疑者(62)が道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された。同乗していた妻(56)が首に軽いけが。バスの運転手と乗客4人は無事だった。

 境港署管内でも24日、松江市八束町二子、無職安部幹男容疑者(35)が道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された。他の車に対する幅寄せやあおり行為を目撃したという人から通報があったという。

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