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【東京】南千住に待望病院 産科、小児科など8科目 来月開院2009年4月27日
荒川区南千住八の胡録神社前に、産科や婦人科、小児科など八診療科目を持つ東京リバーサイド病院(百三十三床、若麻績(わかおみ)佳樹院長)が来月一日にオープンする。一帯は高層マンションが林立する大規模な再開発地区で、子育て世代の新住民が多く、小児科の需要も高い。産婦人科病院不足が深刻化する中、“お産難民”の受け皿としても期待される。 病床は産科病棟二十八床、回復期リハビリ病棟五十床、一般病棟五十五床。産科病棟は全個室でシャワー室、エステルームを備える。二十六日には内覧会が開かれ、関係者や住民らが見学した。 都が進めた市街地再開発の当初計画に病院施設はなかったが、町会や区が病院誘致を陳情。六年がかりで地元の念願がかなった。 前日本医科大学長で同病院名誉院長を務める荒木勤氏は「都心は産婦人科の開業医の撤退が相次ぎ、山手線内に分娩(ぶんべん)施設のある診療所は三軒しかない。東京でお産をしたい人にとって、ここのようにアットホームで心地よい産科病棟の需要は高い」と話す。 救急対応について、若麻績院長は「様子を見ながら検討していきたい」と話していた。 (中里宏)
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