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 緑茶ブームが言われて久しい。健康志向を背景にペットボトルなどの消費は高水準を維持しているようだ。

 緑茶にどんな効能があるのか。注目されるのは渋み成分であるカテキンだ。抗酸化作用があり老化を防ぐという。血糖値を調節したり、がんを予防する作用などの研究報告もある。

 そんな科学的な検証はともかく、八百年も前に健康に及ぼす茶の効用を説いた人物がいた。日本臨済宗の開祖で、中国から茶種を持ち帰り喫茶法を伝えた岡山市出身の禅僧・栄西である。

 晩年に著したのが「喫茶養生記」。「茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり」の有名なくだりで始まる国内初の茶書だ。茶の苦みが心臓の病を治し、五臓を調和させるといった薬効を、中国の文献を引用しながら記している。経験的にお茶が体にいいことも知っていたようで、その慧眼(けいがん)に驚かされる。

 岡山市の後楽園できょう、茶祖の遺徳をしのぶ栄西茶会が開かれる。栄西に始まる「茶禅一味」の心は、日本人の精神文化にも深く根を下ろしている。茶の湯の高邁(こうまい)な精神性に至らずとも、新緑に彩られた園内各所の茶席で一服の茶を味わい、健康を願えば至福のひとときが過ごせよう。

 野点(のだて)席には幼児、小学生も招待される。人と人をつなぐ茶の心を若い世代にもしっかりと伝えたい。


(2009年4月26日)
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