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世界へ飛び火

April
26
2009

 豚インフル(H1N1)が世界へ飛び火している事実が報道された。残念なことにIDSC(国立感染症情報センター)など主要機関のネット情報はリアルタイムで情報の更新が出来ていなくて、なにをしてオフィシャルと理解すればいいのか戸惑うところだが、少なくとも26日22時(日本時間)の段階での感染者数は、

 

 メキシコ 1324人、アメリカ19人、ニュージーランド10人、フランス4人、スペイン3人、イスラエル1人

 

となっていて1361人、うち死者はメキシコでの81人となり致死率は6%弱となっている。おそらく明日になれば、もっと感染者数は増加するだろう。

 

私は、何度も書くが厚生労働省のH5N1(鳥インフルエンザ)での想定が非常に甘いのではないかと思えてならない。過去の症例でいうと、あのスペイン風邪の致死率が約2%で、これは統計上しっかりとした数値である。厚生労働省は、H5N1での致死率をいまだに、最大で感染者2500万人、死亡者64万人、致死率2.5%との想定を変えていない。今回のH1N1(豚インフル)の6%という数字がいかに重大なものであるか・・・・。いたずらに危機意識を煽ることはしてはいけないと思うが、事実としてはっきりこのことを認識する必要があるのではないかと思う。

 

一般にヒトーヒト感染をするようにウイルスが変異する段階で、強毒性から弱毒性へとなるといわれている。理由はさだかではないが、有識者のコメントでは、それは「ヒトーヒト感染する条件」となるらしいのだが、この考え方の危険性はすでに、世界中のコンセンサスとなりつつあるのだ。国家単位での対策として、H5N1の致死率2.5%という甘い想定は残念ながら日本だけと言える。しかし、今回の豚インフルの場合、6%という数値は重篤な問題だと思われ、これがWHOの判断の重石になっていることは明らかである。フェイス引き上げを行うと、膨大な対策予算が発生し、万一流行しなかったとき、暗に責任問題への波及が生じることへの恐怖もあるのだろう。しかし、よく考えてみると致死率2.5%に対策は出来ていても6%の対策は何もしないという理論矛盾が、特に日本の場合には出てしまうことになる。その辺りも問題となりそうだ。

 

2008年度は金融危機の勃発で、世界中で腰折れになった感が否めないが、思わぬ伏兵の出現で根本的な対策を怠らないようにという警告が発せられたと受け取るべきだ。拝金主義が正義だと言わんばかりの市場原理主義で、人類がお金儲けに奔走している間にも、危機は静かに進行している。そのことを肝に銘じるべきだと思う。

 

 

 

 

 

   

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Posted by 有海啓介 | この記事のURL |

物凄いセール!

 いま、WiNDyでは、強烈なセールやってます!あまりにこの4月、自作業界が元気がないから、なのだそうですが、これは凄いです。是非、お立ち寄りください。

 

 

 

 

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Posted by 有海啓介 | この記事のURL |

豚インフルエンザ

April
25
2009

 メキシコとアメリカで豚インフルエンザの集団感染が確認された。WHOは両地域から採取したウイルスの遺伝子構造が一致することを確認し、CDC(アメリカ疾病対策センター)は、少なくともアメリカ国内の感染はH1N1で、ヒトーヒト感染であることを確認した。これは従来の豚インフルエンザが変異して、ヒトーヒト感染するということを証明したといえるでしょう。

 

 特質すべきは、死亡率でH1N1であるにも関わらず、感染総数1004人でうち68人が死亡している(WHO発表、毎日新聞報道)ということ。これは、致死率が6.77%にもおよび、厚生労働省が前提としている鳥インフルエンザよりも高いことになります。

 

 これは、鳥インフルエンザがヒトーヒト感染するようになったときのシュミレーションとして非常に貴重だと思います。アメリカでは遠隔地で同時に感染者が出ています。メキシコーカリフォルニアーテキサスという広範囲で同時に発生することが確認されたわけで、現代では距離が離れているから安心、という考え方は通用しないことの証明ですね。また、乾燥期(冬場)に流行すると言われているインフルエンザですが、季節はあまり関係ないこともこの事例で分かります。変異することと季節には、ほとんど因果関係はないんです。ですから、これから夏にかけても流行しないという保証は何処にもないし、却って警戒心が薄れてしまっている分だけ怖いのかもしれません。

 

 H1N1ウイルスのヒトーヒト感染の場合、ウイルスは「弱毒性」と言われていますが、それにしては致死率が高すぎます。厚生労働省は、H5N1もヒトーヒト感染に変異すれば「弱毒性」になる、という前提で各種対策をしていますが、決め付けてかかるのは、非常に怖いと思います。WHOは、強毒性である可能性が高いと言っていますから。その点では、非常に警戒が必要です。

 

メキシコやアメリカで流行するなら、いま、この時点で成田にあってもおかしくない、ということを頭の片隅に入れておくべきです。

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Posted by 有海啓介 | この記事のURL |

気になる草なぎ君逮捕

April
24
2009

 どうも気になる、草なぎ君の逮捕。報道された事実だけでは、これ、逮捕に正当性があるとは、私には思えない・・・。公務執行妨害というのなら、逮捕もありかな、という気がしますが、なぜ、深夜の公園全裸になると、「公然わいせつ罪」に問われるのかが、理解できません。たしか、最高裁の判例でも、この場合は・・・・。あと、泥酔状態であったのであれば、そして「覚えていない」と供述しているのであれば、公然わいせつ行為をする意志があったことを、証明できていないじゃないですか。これで、家宅捜索されたり、検察に身柄送検されたりじゃ、たまったものじゃないですよ。これは、国家権力の乱用と言われても仕方ないと私は思います。

 

 それと鳩山大臣ですか?あの発言は相変わらずの物言いです。この人、危なすぎます。

 

 

 

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PS400i/300i & ELEBUS

 ようやく発売開始に漕ぎ着けたOLIEON PS400i/300i、ELEBUS2000II。STATIONタイプのPCケースは、非常に種類も少なくて、特にATXマザー用となると、滅多にお目にかかれないですから、発売当初から人気となりました。そして、ELEBUS2000でパーソナルラックというコンセプトを立ち上げて、相当に強い仕様でお使いいただくことが多いと思います。ただし、本格的なサーバーとしては、HDDをホットスワップにしていないため、物足りないというお客様も・・・。HDDのホットスワップは、クライアントとして使用する際や、転送速度等で課題も多く、現段階では「業務用」として考えるべきだということで、今回も採用は見送っています。その代わりに、今回のモデルチェンジは、個々の性能向上に相当気合が入っています。今日はそのあたりのことを少し書きたいと思います。

 

■■■ OLIEON PS400i ■■■

 

 今回の目玉は、なんと言っても(Intel Core i7)対応を、どのように仕掛けるかという点です。この、CPUは相当に強烈な発熱量で、アイドル時はCORE2とそれほど大きな相違はないものの、一旦走り出すと強烈に発熱量は上昇してゆきます。何度も書いていますが、従来のCORE2対応ケースでは、かなり危険じゃないかと思いますね。Intelもこれは相当に気にしているみたいで、開発陣は省エネ方向へという意向らしいですが、性能を考えるとかなり難しいものらしいです。現在の情勢を考えると、おそらく今後数年は、「自作PCは熱との闘い」になることは避けられないでしょう。ベストセラーのPS400i/300iに関しても、冷却性能の向上は必須でした。

 

 特にPS400iに関しては、i7マザーが主流になってきていますので、早急に冷却性能を強化する必要がありました。しかし、これが思ったよりも難しいことなのです。内部のレイアウトやスペースを冷却性能の向上のために、工夫する余地が非常に限られていて、なおかつ、狙ったポイントは従来機種(PS400)よりも相当に高い。何度か試作を作って試しましたが、思うようには行かなかったです。ATXタワーなら、ある程度ポイントまでは、ノウハウだけでも近づけるのですが、STATIONはかなり難しいです。

 

 PS400iでは、思い切ってフロントファンを両サイドに配置して、背面で集中排気するレイアウトを採用しました。これが思いのほか効果がありました。どんなモデルでも有効と言うわけではないのでしょうが、OLIEONの場合、HDDと光学ドライブの搭載方法が異質で、共振回避のために「上からの吊り下げ方式」を採用しています。そのために、ベイ下部に格好のスペースが作れている。このために、吸気がケース下部を這うように流れるという特性があります。しかし、排気を上手くやらないと、流れの方向を制御するのが、非常に難しいわけです。そこで、吸気と排気の位置関係を「三角形」にすることで、ケース内部の空気の流れの動線がしっかりしてきます。その動線上に発熱パーツがしっかりと乗るように作れば、冷却性能は向上します。また「三角形のレイアウト」は、空気の流れのエリアを非常に横方向に広げることが可能で、これは想像以上に効果がありました。

 

 吸気は、全面ダイレクト。吸気面積をかなり拡大していますので、吸気効率は非常に向上しています。圧力測定で180%くらい出ていますので。(それでもご不満な場合には、フィルターを外していただければ、さらに強烈な冷却性能となります!)Core i7はもちろんですが、HDDも文句ナシ!グラボ冷却も十分出来ていると思いますので、PS400iの場合、ATXタワーと同じようにパワフル仕様でどんどんお使いいただきたいと思います。Core i7にとっては、これから初めての夏を迎えるわけで、STATIONを作るなら、現段階ではBESTではないでしょうか。

 

 また、トップとマスクがワンタッチで着脱できる「ワンタッチトップ、ワンタッチフェイス」もお陰様で大好評をいただいています。それもそのはずで、性能テストやメンテナンスでも、本当に便利な機能だと、社内の評判がすこぶるいいことからも証明されています。ATXタワーなら、カバーを外して、向きを変えて、下手をすれば横に倒しての作業。それが、机上で、設置位置で楽に出来てしまう・・・。このアイディアは、はっきり言って自慢ですね!

 

 ちなみにデザインは、ニューコンセプトということで、従来のWiNDyデザインとは大きく方向性が変わっていると思います。STRIKERで初めて採用したNEW CONCEPTで、今後の製品はこの流れを踏襲するものが多くなると思います。余談ですが、PS400iは、ラック搭載仕様のレギュラーモデルを、あえてクライアントとしてお使いになるお客様が多いです。あの、ハンドルが格好いい・・・ということらしいですが、その意見には私も賛同いたします!それから、ステンレストップ(鏡面仕上げ)を採用していますが、奇麗にお使いいただきたいなら、ALFERYAやACRYAの「HIGH WAIST VERSION」をお使いいただきたいですね。

 

 CORE i7 STATION を視野に入れるのであれば、是非、お使いいただきたいと思っています。(おかげさまで生産体制の整備が進み、PS400i/300i、ELEBUS2000IIは即納体制での販売開始が可能となっています。)

 

 

 

 

次回はPS300i、ELEBUS2000IIについて書きます!

 

 

 

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草なぎ君とホリエモン

April
23
2009

 今日の話題をさらったスマップの草なぎ君公然猥褻事件。酔った勢いで裸になって騒いじゃって・・・。相当にストレスとプレッシャーがあったのでは、と想像しちゃいます。でも、逮捕、なのでしょうかね。なんだか、気の毒な気がしますけれど。彼等も人間ですから、常に公衆を意識しなくちゃいけないというのも、相当辛いのでは。相当なあばれっぷりだったとみえて、警察は薬物の疑いから家宅捜索までしてます。何とも、言い様がないですね。

 

 ホリエモンが記者会見してますが、「株主のために・・・・」なんて、まだ言ってますね。ちょっと、こういうのは白々しいかも。偶然ですが、ホリエモンの話題を書いたのです。今日アップした「脱市場原理主義への最終列車に遅れるな 1」のまえがき部分です。彼のやったことのなかで、非常に気になっている部分があったので。とても株主のために会社やってたとは思えないので。

 

 「脱市場原理主義への最終列車におくれるな 1」などと、おどろおどろしいタイトルつけてしまいましたが、相当に分かりやすく書いたつもりなので、世界経済の現状をコンパクトにまとめた読み物をお探しの方や裏側を覗いてみたいっていう方は、是非ご一読を!ちなみに市場原理主義とは、何でも市場に任せておけばいい、という小泉元首相や竹中元大臣が言ってたことと同じです。アメリカやそれに煽られた人達のお陰で、経済はこの有様ですから・・・。

 

新刊です!

 脱市場原理主義への最終列車に遅れるな 1 世界経済編

 

「世の中を騒がせたライブドア事件。 単なるホームページ制作会社がH通信のS氏の
スポンサードを得て新興市場へ上場、M&Aを繰り返してほとんど実体のないIT企
業を作り上げてしまった。そのライブドアが日本放送を買収することで、フジテレビ
の筆頭株主へ! そのバックがアメリカ投資銀行(証券会社)のリーマンブラザーズ
でした。ライブドアは大量の社債発行でリーマンから買収資金を調達しました。しか
し、これがただの社債ではなく、悪名高きMSCB「株式転換価格(下方)修正条項
付転換社債」で、これは株式市場を舞台にした合法的な詐欺である!その手口はまず、
ライブドアはMSCB発行と株式転換価格を発表します。引受手のリーマンは資金を
払い込み社債を引き受けます。市場は株式の希薄化を懸念して売り物が出始め、株価
は下落傾向になる。この現象を利用してリーマンはホリエモン(堀江社長)から株式
を借り受け、市場で空売りを仕掛けます。すると株価は急落し、既存株主は大損する
わけです。半値とか1/3とかまで株価を下落させた後、リーマンは社債を株式に転
換します。株価急落のお陰で発表よりもはるかに多数のライブドア株式を取得できま
す。そして、・・・・・・」

 

                                        脱市場原理主義の最終列車に遅れるな 1 世界経済編

               (まえがきより抜粋)

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