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各人が経営者の視点を持ったアントレプレナー集団。
ソネット・エムスリーは「ＭＲ君」をはじめとする独創的なサービスで、医療界に次々と変革をもたらしている。

御社の会社設立経緯を教えてください。なぜ医療関係サービスを始められたのでしょう？

ソネット・エムスリー社長の谷村は、マッキンゼー・アンド・カンパニーでヘルスケア業界のコンサルタントとして、数々のプロジェクトに携わり、医療業界への深い造詣がありました。当時より、医療業界には、必要なもの・変えるべきものがいくつもあると考えていました。ちょうどそのころ、インターネットが普及し、医師はITリテラシーが高く、すでにインターネットを利用して情報収集などを行い始めていました。そのような時代的背景を受けて、「インターネットを活用し、いままでにないサービスを提供し、医療業界に変革をもたらしたい」と考えたのが会社設立のきっかけとなりました。

「ＭＲ君」とは何ですか？

「ＭＲ君」は、私たちが運営する、医療従事者向けポータルサイト「m3.com」にて提供している、医師と製薬会社を結ぶサービスの名称です。

医師は、医薬に関する最新のデータを、限られた時間の中でいち早く獲得して患者さんへの治療に活かしたいと望んでいます。製薬会社には、MR（Medical Representative）という、医師に対して自社製品に関する情報伝達を行う担当者が存在します。しかし、医師は多忙なため、MRは、長時間の待機をせざるを得なかったり、訪問規制などもあって、実際に面会してコミュニケーションができる時間は充分ではありません。製薬会社にとっては、人件コストも多くかかり、生産性の悪い状況でした。「ＭＲ君」はインターネット上にMRを存在させ、MRの非効率を回避し、医師にとっては良質な情報をいち早く入手できる環境を提供することに成功しました。

競合会社との違いや、強みは何ですか

ソネット・エムスリーの強みは、まずポータルサイトを所有していることが挙げられます。現在の会員数は41.5万人、うち医師会員数は16.2万人と、医療従事者向けとして日本最大級のパネルを保持しています。それだけ医療業界に特化したWebマーケティングプラットフォームとしての価値が高いということになります。
また「ＭＲ君」のサービスモデルは独特で、類似したサービスはほとんどありません。
「医師に対して、どの製薬会社（MR）がどれだけの製品紹介を行ったか」を調査している企業があり、そのデータによると、インターネットを利用した製品プロモーションに関して、調査結果に現れてくるのは「ＭＲ君」で取り扱われている製品が大部分を占めています。この事から業界でも「ＭＲ君」がリアルのMRに代わる唯一の存在として認識・評価されている結果だと考えています。

事業・サービスの内容と、今後の展望を教えてください

ソネット・エムスリーでは、大きく分けて４つの事業があります。

まずは製薬企業向けの事業。
製薬企業のマーケティング支援を主な目的とした事業であり、「ＭＲ君」はその代表的なサービスです。
他には、圧倒的な医師パネルを活かした調査事業や、「m3.com」会員に対し、メールマガジンやバナー広告などの一般的なインターネットマーケティングツールを用いて、企業のニーズに合わせた形でプロモーションを支援する「m3MT」などがあります。

「m3MT」では、リアルのMRと連携したサービスの提供も開始し、MRの未訪問医師への面会を可能にする「開拓君」は、リリース直後から好評をいただいており、多くの製薬企業から注目されています。

製薬企業以外にも医師をターゲットとしたサービス・商品に対するマーケティングツールのニーズは多く、この側面でも事業展開も行っています。

その他には、患者向けの事業や、海外事業などです。

御社では、若手でもかなり大きな裁量が任せられると伺ったのですが

ソネット・エムスリーはアントレプレナー集団です。
職種は様々ですが、どのような職種であっても、まずプロであることが求められます。
それぞれの職種において、その分野の専門家にも引けを取らないだけの実力を付け、各人が経営者の視点で仕事を進めていきます。
そのための教育プログラムもあります。実績を出せば、新規ビジネスを立ち上げ、そのビジネスのリーダーとして一つの事業をまわし、実際に「経営する」体験も可能です。

ただし、ソネット・エムスリーが考える「経営者」とは、本社ビルの中で社員の管理・監督を行う人ではなく、自ら現場に向かい、目の前の課題に判断を下し、誰よりも動ける人物です。つまり、「経営者の視点で仕事を進める」ということは業務を進めるために、ときに「人員体制を変える」「フローを改善する」「「買収を考える」「アライアンスを進める」といったところまでを考え・判断し、責任を持って活躍してもらう、ということなのです。そういった社長意識を持って各人が業務を進める中で、アントレプレナーとして必要な能力が鍛えていきます。

御社の自慢は何ですか？

ソネット・エムスリーの最大の魅力は、成長できる環境です。それにはまず社員教育があります。
先にも述べたように、アントレプレナーを育成していく場所でありたいと考えており、そのための制度や教育体制が整っています。単に知識を持っているだけではなく、経営者に求められるビジネス感覚のレベルまで学ぶことができる会社は多くないはずです。

また、性別・学歴・職歴に関わらず皆が平等に評価されるという点も、大きな魅力の一つだと思います。
ソネット・エムスリーへの入社後は、全員がゼロからスタートし、実績・ファクトに基づいて評価されます。ただし、結果として現れる実績だけでなく、その結果を出すために「アントレプレナー的な志向・動き方をしてきたか」というプロセスも重視されます。
ビジネスパーソンとして正しく考え、正しく努力できる人であれば、活躍の場はいくらでもありますし、その貢献に対して正当な評価を受けられるのがソネット・エムスリーです。

御社の求める人物像を教えてください

まずは、正しいことをする人です。正しいことを判断し、行っていける人です。クライアントにとって、また世の中において正しい意思決定を行えることが重要です。そういう人から出される提案は、表面的ではない、本当に良いものであると考えています。そして正しいことを正しいと言える人。たとえクライアントや目上の相手でも、相手が間違ったことを行っている場合はそれを指摘し、本当に良いものを提供することで相手を納得させ、信頼とリレーションを作っていける。
そこには相手を喜ばせることを自らの喜びにできることや、人間的なチャーミングさも大切です。さらに、謙虚な人。「分かっている人」ほど、謙虚です。その謙虚さが現状では満足させず、新しく何かを得ようという姿勢を生み、さらに大きく成長していくことができます。我々はそういう人物を求めています。

ソネット・エムスリーでは、「何年働いたらリーダーになれる」ということはありません。
社長意識を持って事業に取り組み、成果を上げ、ビジネスを広げていく力のある人が、リーダーのポジションを担っていくのです。
また、スピード感を持って事業を進めていくためには、「部下を管理するだけの管理者は必要ない」というのがソネット・エムスリーの考え方であり、「ずっとプレイングマネージャーであり続けたい」と考えているような人のほうが（実際の経営者はそうだと思います）この会社にはマッチすると思います。

最後に、御社を志望する方にメッセージをお願い致します

ソネット・エムスリーでは、ひとりひとりの活躍、貢献にきちんと報いることのできる会社であり続けたいと考えています。
社会に出て、人よりも努力し、成果も出しているのに、正当な評価が得られていない人。
改革意欲も、そのための力も持っているのに、環境のせいで実現できずにいる人。
より大きな仕事にチャレンジしたいと考えている人。
そういう人たちの期待に充分に応えられる環境が、ソネット・エムスリーにはあります。

このような会社は他に無いと思いますので、我こそは、という方はぜひチャレンジしてください。

取材を終えて

今回取材に訪れたソネット・エムスリーほど、社員が急成長できる会社は珍しいのではないだろうか。
充分な教育制度と、肌で学べる環境。それを活かせる基盤と正当な評価。全てが備わった企業というのはそう多くは無い。

アントレプレナーとして企業の中で働く─
そんな会社は、滅多に現れないだろう。
自分の力を試してみたいと考えている人には、ぜひチャレンジして欲しい企業だ。