ここから本文です。現在の位置は トップ > 地域ニュース > 埼玉 > 記事です。

埼玉

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

新座のパチンコ店突入:「逃げろ」店内に140人、おびえる客 /埼玉

 営業中のパチンコ店に3トントラックが突っ込み炎上した。建造物損壊容疑で逮捕された男は新座署の調べに、「店とのトラブルがあった。頭にきた」と供述しているという。難を逃れた客たちは、「本当に怖かった」と青ざめた顔で振り返った。

 現場は新座市野火止8のパチンコ店「パーラー254」。鉄筋2階建て1180平方メートルのうち1階の約755平方メートルが焼け、店内には客約130人と従業員11人がいたが、けが人はなかった。

 新座署によると、男は同市野火止4、古紙回収業、玉上隆治容疑者(53)。調べに、トラックで突っ込み火をつけたことを認めているといい、現住建造物等放火容疑でも追及する。「店には何度か行ったことがある」と供述しており、店とのトラブルの有無も詳しく調べる方針。

 玉上容疑者は出入り口から、トラックでカウンター付近まで突っ込むと、可燃性の液体が入った容器を数個、車外に投げつけた。火はトラックにも燃え移り、車外に出たところを従業員らに取り押さえられたという。

 店舗2階にいた男性客は、「急に『逃げてください!』という店内放送があり、急いで1階に下りると、トラックが燃えていた。男が従業員ら数人に取り押さえられ、何かわめいていた」。2階にいた60代の女性客は「放送が聞こえ、急いで席を立つと1階が火に包まれていた。非常階段から夢中で逃げたが、本当に怖かった」と、おびえた様子だった。

 この日は休みだったが、知らせを聞いて駆けつけた従業員の女性(22)は「地元のお客さんが多く、とてもアットホームな店。信じられない」と泣きながら話した。【町田結子、平川昌範】

毎日新聞 2009年4月25日 地方版

埼玉 アーカイブ一覧

 
郷土料理百選
地域体験イベント検索

特集企画

おすすめ情報