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【社会】

「ベランダの布団で寝る」 大阪の小4女児遺棄

2009年4月27日 00時08分

 大阪市西淀川区の市立佃西小4年松本聖香さん(9)の遺体が奈良市内で見つかった事件で、聖香さんが自宅マンションのベランダに置かれた布団で寝ていたと、同居していた小林康浩容疑者(38)=死体遺棄容疑で逮捕=の長男(6)が話していることが26日、捜査関係者への取材で分かった。

 西淀川署捜査本部によると、小林容疑者は「しつけで(聖香さんを)ベランダに閉め出したり殴ったりした。やりすぎた」と供述しており、虐待がエスカレートした可能性があるとみて、死亡までの経緯を調べている。

 捜査関係者によると、小林容疑者の長男は「お姉ちゃん(聖香さん)は夜ベランダに出されて布団で寝ていた」と証言。

 「食べ物を吐いていたこともあった。髪はぼさぼさだった。自分からベランダに出たこともあった」とも話した。

 捜査本部によると、聖香さんは当時、母親の美奈容疑者(34)=同容疑で逮捕=と小林容疑者、長男の4人暮らし。小林容疑者は聖香さんを部屋から複数回閉め出してベランダに放置したり、殴ったりしたことを認め「しつけの範囲内だった」と説明した。

 佃西小によると、聖香さんは1月中旬、ほおの付近にあざをつくり「お父さん(小林容疑者)にたたかれた」と教諭に話していた。教諭が美奈容疑者に尋ねると「どこかにぶつけたのでは」と話していた。

(共同)
 

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