(CNN) メキシコと米国で豚インフルエンザの感染が拡大している問題で、ホワイトハウスのギブズ報道官は25日、先にメキシコを訪問したオバマ大統領の体調に問題はないと述べた。大統領は4月16日にメキシコに到着しているが、豚インフルエンザの発症時期とほぼ重なっている。
同報道官は、米政府は豚インフルエンザの問題を極めて深刻に受け止めており、大統領は国土安全保障省、国務省や米疾病対策センター(CDC)から最新情報の説明を受け、対策に備えているとしている。
米国では、カンザス、カリフォルニア、テキサス各州で感染を確認。ニューヨーク市内の私立校でも感染が疑われる例が出ている。メキシコでは、豚インフルエンザとの関連が疑われる死者数が81人に増え、1300人以上が病院で手当てを受けている。
オバマ氏はメキシコ市を訪ねた際、考古学博物館を見物しているが、メキシコの地元紙は、案内役を務めた考古学者が1週間後、豚インフルエンザに似た症状で死亡したと報道。しかし、感染は確認されていないとも伝えた。