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豚インフル:メキシコ帰国者に健康観察を要請 厚労省方針

 メキシコで豚インフルエンザによる死者が出ていることを受け、厚生労働省は26日、メキシコからの帰国者に対して一定期間の健康観察を実施する方針を明らかにした。症状がない人でも、帰国後10日間ほどはなるべく外出しないよう求め、感染者が入国した場合の早期発見と感染拡大の防止を図る。

 厚労省によると、メキシコから日本に到着する旅客機は週4便ある。帰国者には空港の検疫所で連絡先を書いてもらうよう要請。同意が得られれば、帰国から10日間程度、地元の保健所が1日1回、電話で健康状態を確認する。高熱などの症状が出た場合は、感染症指定医療機関での受診を勧めるという。次の便が成田空港に到着する29日から始める。

 厚労省はまた、医療機関に対し、重症肺炎などの事例の報告を求めることを決めた。発生率の変化を調べ、感染の状況を監視する。

 一方、これまでの帰国者では、25日に日本人女性1人が旅行中にかぜの症状があったと申し出たが、回復から10日以上たっており、他人に感染させる恐れはないと判断した。別の1人は空港に設置したサーモグラフィーの検査で発熱が確認されたが、経由地のカナダからの搭乗だった。

 厚労省が25日から始めた電話相談では、今月15日と18日にメキシコから帰国した日本人2人が発熱やせきなどの症状を訴えた。症状がほぼ治まっており、感染の有無を調べるのは困難という。電話相談(03・3501・9031)は27日以降も続ける。【清水健二】

毎日新聞 2009年4月26日 20時14分

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