大分のニュース

子ども学芸員 芸館の出張展示「解説」

[2009年04月26日 08:21]

08年11月に臼杵市の臼杵小で催された美術展で、展示作品の説明をする小学生

地元芸術家の作品下調べ
 大分県立芸術会館(大分市・神山登館長)は本年度、地元出身の偉人が手掛けた書画や美術作品を小中学校に出張展示し、児童生徒に学芸員を務めてもらう「郷土の先達・地域文化顕彰事業」を始める。作品が生まれた背景や作者の意図について下調べし、会場を訪れた住民に説明することで、地域の芸術文化への関心をより深めてもらう狙い。今後四年間で、県内全市町村を巡回する。
 本年度の対象校は山の手中(別府市)、竹田中(竹田市)、佐田小(宇佐市)の三校。各校の生徒・児童は秋の展示会までに、竹工芸、豊後南画、賀来飛(ひ)霞(か)(宇佐市安心院町出身で、江戸時代の三大植物学者の一人)を中心に展示内容について下調べする。芸術会館の学芸員が事前に何度か各校に出向き、学習会を開く。
 芸術会館は所蔵品を中心とする巡回美術展を毎年県内三市町村で開き、二〇〇六年度で全市町村を一巡した。〇七、〇八年度は地域の要望もあって小中学校に開催場所を移し、子どもにミニ学芸員を任せる手法も取り入れたところ、保護者や地域住民から好評だったという。
 過去二年間はピカソの版画やロダンの彫刻といった有名作品が展示の中心だったが、今回は地域にゆかりの作品が主体となる。各校で約四十点を展示する。
 事業費は約五百万円。臼杵市出身で美術館設立の夢を抱き続けた実業家、首藤定氏(一八九〇―一九五九年)の旧所蔵品を紹介した「首藤コレクション展」の収益金の一部を充てる。
 芸術会館の佐藤直司副館長は「子どもたちが地域の偉人の功績や伝統芸能をじっくり調べ、県民に伝えるという大切な役割をぜひ体験してもらいたい」としている。

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