2009年4月26日 19時14分更新
景気の低迷などで、客足が落ち込んでいる東京・秋葉原のまちを盛り上げようと、テレビやパソコンといった家電製品やフィギュアと呼ばれる人形などで飾ったユニークなみこしがお目見えし、町を練り歩きました。
「アキバMIKOSHI」と名付けられたこのみこしは、秋葉原で、街の案内所を運営する会社が町会などに呼びかけ、およそ150万円の費用をかけて作りました。
高さ1メートル50センチのみこしには、テレビやパソコンなどの家電製品に加え、フィギュアと呼ばれる人形やマンガ、ゲームソフトなど、秋葉原を象徴する品々が飾りつけられています。
26日は、秋葉原駅前のビルの中でみこしが披露された後、はっぴ姿の地元の人やコスチューム姿の女性店員らが、飛び入りで参加した買い物客らといっしょに、かけ声をあげて担ぎ周辺を練り歩きました。
みこしは、来月、神田祭が行われる神田明神の境内でも担がれ、通りがかった人たちが珍しそうに見入っていました。
家族連れで買い物に来ていた36歳の男性は、「秋葉原らしいユニークなみこしで、おもしろいと思います」と話していました。
みこしを考案した会社社長の鈴木禎さんは「秋葉原は、去年の通り魔事件や景気の悪化で街を訪れるお客さんが大きく減っている。みこしを通して、秋葉原の魅力を改めて知ってもらいたい」と話していました。