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【衝撃事件の核心】前代未聞の不祥事…こうして名門証券の顧客データは丸ごと持ち出された (2/5ページ)
このニュースのトピックス:衝撃事件の核心
「徹底的に調べられれば、いずれはバレる。社内のただならぬ空気の中で逃げ切れないと観念し、“自首”したのだろう」(同社関係者)
他人になりすまし?一気に情報入手
その後の本格的な社内調査に対し、元部長代理は同社所有のすべての顧客情報をCDに記録し、自宅に持ち帰っていたことを認めた。その数は実に個人口座148万6651人分だ。
「全部やられたのか!」
証券会社の生命線である顧客情報が丸ごと流出した事態に、幹部らに激震が走ったのは言うまでもない。
それにしても、なぜ大量の顧客情報が簡単に持ち出されてしまったのか。
これまでの社内調査で、立場を悪用した元部長代理の巧妙な手口が明らかになっている。同社の発表によると−。
今年1月26日午後1時半ごろ。元部長代理は顧客情報DBにアクセスするため、以前にプログラミングを支援したことのある営業部門の社員のIDを使用。アクセス後、顧客情報を社内の共用サーバーに移動させ、外部から判明しないように暗号をかけた。作業時間はわずか数分間だった。
2月4日午後。今度は暗号化した顧客情報を部下のオペレーターを使ってCDに焼き付けさせた。
「通常のマーケティング業務に加え、1つ余分に処理するファイルがある」
元部長代理はあたかも日常業務の一環であるかのようにニセの指示を出して、150万件近い顧客情報をCDに記録させ、自宅に持ち帰ることに成功した。
顧客情報をCDなどに記録する場合は、オペレーターへの指示書が必要だったが、“証拠”を残さないよう指示は口頭で済ませていた。
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