まずはどんな形で出演が決まったのかをお聞きすると――。
「オーディションでした! でも凄く緊張していて、何をしたのかほとんど覚えてないんです(笑)。ごめんなさい!」
思い出そうとしてくれましたが、その度に恥ずかしそうに笑う環季ちゃん。覚えていないぐらいなので、本当に物凄く緊張していたんですね。
気を取り直して、次は現場の雰囲気についてお聞きしました!
「凄く楽しいです! 最初はやっぱりモモタロス達は怖かったんですが、初めての撮影がモモタロスを殴っちゃうシーンからだったんです(笑)。それで、パンチしてる内に慣れちゃいました。あ、ちなみにパンチしたのはまだモモタロスだけです(笑)」
初めての経験が多いと思われる特撮ヒーロー作品の撮影現場。でも、さすがに味方とはいえ、怪人にパンチをする経験をされる人はなかなかいないでしょう。
あのパンチ以上の経験はなかなか無いものでしょう(笑)。
そんな撮影初日の前日は緊張して眠れなかったとの事。
「ドキドキしてて本当に眠れなかったんです。『デンライナーの中はどうなってるんだろう?』とか、沢山考えてたら寝れなくなってしまって(笑)。物凄い緊張してたんですけど、実際に入ったら思い切りできました」
その思い切りが、あのハナパンチに生かされてるんですね(笑)。
そんなパンチを繰り出すコハナは、精神は大人という難しい役。演技面では難しいところなどはないのでしょうか?
「少し慣れてきましたが、やっぱり難しいです。心は大人なので、年上の人を呼び捨てにしなくちゃいけません。これでもっと緊張してしまったりもします。でも、スタジオにいる時はもう緊張はしなくなりました。ただ、表情がちょっと大変です。ムスッとしているシーンがとても多いので、顔が疲れてしまうんです(笑)。撮影が終わればいつもニコニコしてるんですけど」
そう、インタビュー中の環季ちゃんはずっと満面の笑みで、コハナの不機嫌そうな顔は一切ありません。本当に笑顔が印象的な女の子なのです。撮影中の苦労が何となく分かりました(笑)。
さぁ、良太郎やタロス達との絡みが多いコハナですが、1番良く絡むのはやっぱり良太郎役の佐藤健さんなのでしょうか?
「はい、やっぱりそうですね。それでいつも佐藤さんの演技に驚かされたりしていますが、1番凄いのは目力なんです。不思議な力があるというか……。最初はビックリしちゃってお話できなかったんですけど、今はもう慣れて緊張もしなくなりました。いつもは良太郎みたいにおっとりとしている訳じゃなくて、本当に普通で、とっても優しい人なんです」
なるほど。佐藤さんと言えば、確かに目力が凄いとお聞きしますが、環季ちゃんもその凄さをしっかりと感じていたようです。
そんな佐藤さんの次に誰との絡みが1番多いのかとお聞きすると、よく殴っているあの人の名前が出てきました。
構成/川辺顕治 (C) ISHIMORI PRO・TV ASAHI・ADK・TOEI (c)Toei Company, Ltd. All Rights Reserved. |