【キト25日共同】メキシコと米国の両国で発生した豚インフルエンザの人への大量感染を受けて、近接する中南米各国は25日、感染拡大の阻止に向けて、主要な国際空港や港湾での検疫を強化、厳重警戒に入った。
スペイン通信などによると、チリの首都サンティアゴの国際空港では同日からメキシコ、米国からの到着客を隔離し体温を検査。発熱などの症状がある場合には市内の病院に空港から直接搬送し、精密な検査を行うことが決まった。
中米ホンジュラスも感染が疑われる到着客には検査を義務付け、メキシコの隣国グアテマラは国境付近の住民に、体調に異変を感じたら医師の診断を受けるよう呼び掛けた。
一方、コロンビアの首都ボゴタの国際空港で24日、メキシコから到着した男性客1人に感染の疑いがもたれたが、検査の結果、問題はなかったことが分かった。