4月1日から09年度がスタートし、職場は機構改革や人事異動、新人の配置などでリフレッシュされる。五島市の機構も2課増設され、5支所15課(室)になる。企画課内の情報政策班が情報推進課として独立。商工観光課内の観光交流班を課に昇格させ、観光振興を主要政策として位置付けた。
市内の人口は毎年約850人減のペースで減り続け、若者の島外流出が高齢化を加速させている。基幹産業の農業も漁業も低迷。世界遺産登録運動で注目される観光で島に活力を呼び込む計画だが、その環境は厳しい。
年間観光客数は約20年間、20~23万人台と変わらない。観光の最前線に立つべき五島市観光協会は財政再建で宣伝、誘致などの自主事業を控えている。「役職を増やすための機構改革」とのそしりを受けないよう、しっかり結果を出してほしい。【椿山公】
〔長崎版〕
毎日新聞 2009年3月31日 地方版