2009年4月21日6時55分
朝日新聞社の全国世論調査で、「いま投票するとしたら」として聞いた衆院比例区の投票先は自民27%(前回27%)、民主32%(同31%)とほとんど変わらなかった。違法献金問題で小沢代表の秘書が逮捕された後、民主は前々回(3月7、8日)、前回(同28、29日)と投票先としての支持を大きく減らしたが、一応下げ止まった形だ。
背景には政権交代を望む声が根強いことがありそうだ。
自民中心の政権が続くのがよいか民主中心の政権に代わるのがよいか、二者択一で聞くと、「民主中心」が41%で「自民中心」の29%を上回った。「民主中心」は昨年12月以降は40%台を維持し、「自民中心」を引き離している。「民主中心」と答えた人の6割強は投票先に民主を選び、民主が自民に対しわずかにリードを保つ要因になった。
とはいえ、2月の時点で比例区投票先が自民22%対民主42%と、圧倒的に民主有利だったのと比べれば様変わりだ。無党派層でも民主に投票24%(自民に投票15%)と、無党派層に強みを持つ民主としては低い水準だ。
麻生首相と小沢代表のどちらが首相にふさわしいかでは、麻生氏の37%(前回30%)に対し、小沢氏は23%(同26%)と水をあけられた。「民主中心」の政権を望む人でも小沢氏を挙げる人は43%にとどまり、42%は「その他・答えない」だった。民主への期待の一方で、小沢氏への逆風は依然強い。