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社会

男女共同参画、溝くっきり 県職員意識調査 

 男女共同参画について、県が職員の意識、実態を調査したところ、見直すべき職場慣行として、女性は「お茶出し・掃除は女性がすべきとの雰囲気」を挙げ、男性からは「災害時の人員配備で女性が免除されている理由が分からない」との声が出た。男女双方が、異性に不平を抱く傾向がみられた。(森本尚樹)

 調査は昨年八-九月、県警、学校教員、医師を除く正規職員千五百人を対象に匿名で実施。千二人(男性74%、女性26%)から有効回答を得た。

 うち、八十人が「見直すべき職場慣行」について記した。

 最も多かったのは「お茶出し・掃除」で、十七人(男性六人、女性十一人)が指摘。具体的には「男性より職責が上でも女性がさせられる」「使い終えたコップは各自で洗うべき」などだった。

 女性からは「管理職の中には、お茶出しなど私的なことは自分でする、という当たり前のことに気づかない人がいる」との厳しい声もあった。

 一方、男性からは「引っ越しなどの力仕事は男性のみでする傾向にあり、負担が大きい」「男性の方が長時間残業を強いられている」などの不満が出た。「女性は補助業務に甘んじ、職場もそれを許している」との意見もあった。

 また、県の女性管理職が増えるために必要なこと-を複数回答可で尋ねたところ、女性は「管理職の意識改革」(49・6%)が最多。男性は「女性の意識改革」(49・5%)が最も多かった。

 青少年課男女家庭室は「見直すべき慣行が残っているなら、職場ごとの男女共同参画推進員を通じて改善したい」としている。

(4/25 09:46)


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