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臨床研修制度:見直し「将来的には厳しい」 厚労省経過措置に知事 /京都

 臨床研修制度で都道府県別の定員に上限を設定する見直しについて、厚生労働省が前年度実績を考慮する経過措置を加えたことに対し、山田啓二知事は24日、「府の事情に一定の配慮をされた点は評価したいが、本質的解決には至っていない」と述べた。同日の定例会見で質問に答えた。

 新たな措置は来年度の研修医募集について、研修医と病院側の採用希望をコンピューターですり合わせた「マッチング」の今年度実績(府内では268人)を考慮するもの。これまで前年度実績からの減少を1割以内とする経過措置が示されていたが、さらなる減少緩和となる。

 だが、山田知事は「経過措置が多くて、来年はいいかもしれないが、将来的には厳しくなる」と指摘。府立医大での医師養成貢献への評価も不明とし、「厚労省に説明を求め、要望もしていきたい」と述べた。【太田裕之】

毎日新聞 2009年4月25日 地方版

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