東郷 幹夫の思いつくまま日記

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help リーダーに追加 RSS 小沢一郎氏らの中国訪問はいかがなものか?

<<   作成日時 : 2007/12/05 11:52   >>

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現在、国会(参議院)に新テロ対策特別措置法案が提出され、ようやく審議が始まっているている。筆者の最近の記事、『横暴極まる中国の圧力に屈服する民主党? 』で次のように述べた。

『この重要な時期に、民主党の国会議員47人が12月6日小沢代表に随行して、中国の北京を訪問し、日中国交正常化35周年を祝うのだそうである。小沢代表は胡錦涛国家主席と面談するそうである。小沢一郎代表を中心とするこの一団は、どうやら反米親中の一団に見える。しかも民主党の中国への朝貢外交としか見えない。例によって小沢氏は、1972年に田中角栄氏が当時の毛沢東国家主席との間に取り交わした日中共同声明を復誦させられ、台湾を中国領土と認めることを復誦させられるのであろう。』

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ようやく今日の朝日の朝刊が、4面で、この件について触れている。正しくは、民主党の参院の24人と衆院の21人の計45人が小沢氏に随行するそうである。参院で新テロ特措法が審議されている最中での中国への大名行列旅行である。筆者にはなぜこのような大人数の国会議員が参加せねばならぬのか、疑問である。しかも参院で重要法案が審議中であるというのに参院から24人の参加というのはとても許されない。国民はこの現状をどう見ているのであろうか。最近、衆院の選挙の比例代表区では自民・民主の勢力が伯仲しているとA新聞はまことしやかに宣伝しているが、民主党のこのような奢れる態度は、絶対に許してはならない。

参院民主党が、今回の選挙で過半数を得たからと言って、このように驕慢な態度を見せるのは、民主党が未だに真の政党に成長していないことを物語るものである。国民はよくよくこの点を見落としてはならない。 

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さらに奇妙なのは中国の態度である。1972年9月29日に、北京で日本の田中角栄首相と中国の毛沢東国家主席との間で日中共同声明が調印された。この声明によって日中間の国交が回復し、同時に中華民国(現在の台湾)との国交が断絶した。この日中間の国交回復を祝う会を開くのであれば、9月29日にすべきであって、12月と言うのはおかしい。しかも日本の国会開会中のことである。日本側の都合を無視して、中国側のみの都合に合わせたように見える。この段階で、既にして日本は中国に内政干渉されており、日本は中国に朝貢外交を採ったことになる。 民主党は中国に朝貢外交の礼をとるという愚を犯した。心有る日本国民は、民主党の犯したこのような愚劣な行為を見逃してはならない。

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中国は45人もの民主党議員を呼びつけて何をやろうと言うのか。ご丁寧に12月2日夜、中国大使館で壮行夕食会が行われたそうである。勿論、中国側主催によるものである。 中国側にこのような壮行会をやってもらうこと自体、奇妙である。しかもたった3日間の訪問に、何故壮行会が必要なのか。民主党は中国側の一種の接待攻勢にはまってしまっている。これでは言いたいことも言えなくなるだろう。

なお、この席上で小沢氏は「ツオイ中国大使」に対し、冗談混じりに、「安倍さんは二度目の訪中はできなかった。福田さんも早くしないと行けないかもしれない」と言ったそうである。

この発言は、冗談とは言え、次の二点から重大な失言である。
(1)「日本の総理大臣が中国に朝貢外交をするのが当然である」と言っているに等しい。
(2)民主党が政権を取ることは困難なのに、自分が総理になるのは遠くないことを、誇示しているようにとれる。
さらに(1)を敷衍すれば、対中国外交で朝貢外交を取ることは、中国に対し臣下の礼をとることであり、外交の敗北を意味する。また、(2)に関連して言うと、民主党が政権を取ることを中国に喧伝していることであり、現福田政権にたいする挑戦的発言であると同時に、日本の国内政治情勢の混乱を外国である中国に直接明言していることになり、非常識であり、国内的には背信行為である。


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ところで、中国は何故、この時期に民主党の議員団の四十七士ならぬ四十五士を呼びつけるのであろうか。日中国交回復祝賀会に名を借りて、四十五士に対して日中共同声明を再度復誦させ、さらにこの共同声明が述べている台湾条項の内容を上回る要求を突きつけ、これを心情的に了解させようとしているに違いない。中国の思惑は、東シナ海でのガス田共同開発で譲歩するが、その見返りとして、『中国が台湾を接収する場合に、日本は絶対に干渉するな』という条件を、何らかの共同声明の形で福田政権に受諾させることであると、筆者は推定する。福田政権にその条件を飲ませる為に、民主党を中国の思惑に引きずり込もうとしているのではないか。そしてそのために、日本の民主党を、福田政権を攻撃し、中国への援護射撃を行う応援部隊に作り上げようとして、 一種の『教唆』を行おうとしているかのように思える。民主党の四十五士が北京で受ける様々な歓待はそのための であると考えねばならない。

小沢氏がこれが分からないようでは、正に暗愚の民主党代表である。ましてや、到底、日本の首相は勤まるまい。





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