泥酔した全裸の男が酒をラッパ飲みしながら警官の追っ手を振り切り逃走する−というゲームが突然（？）ネット上で紹介され、大きな注目を集めている。

　このゲームの“元”になっているのは家庭用ゲーム機「プレイステーション３」や「Ｘｂｏｘ３６０」向けのアクションゲーム「セインツ・ロウ２」（ＴＨＱジャパン、７１４０円）。敵対する複数のストリートギャングと街中で戦いを繰り広げる３Ｄアクションゲームだが、登場人物の顔や体格、服装などをカスタマイズできる「クリエイトモード」機能を搭載しているのが特徴だ。

　今回、その機能をたくみに利用した一部のユーザーがつくりあげたのが、全裸（実際には肌色のブリーフ１枚を着用）の男性キャラがストリートギャングならぬ警察官を相手に戦うというゲーム。

　公開された画像を見ると、ゲーム内の男性は一升瓶の酒のようなものをラッパ飲みしながらほぼ全裸姿でパトカーを破壊、取り押さえにかかる警官にサマーソルトキックをかまし逃走するなどやりたい放題の“暴走”をしている。

　ゲーム専門誌の論評によると、「セインツ・ロウ２」は格闘ゲームながら、全体的にユーモアが漂っており、むごたらしさをウリにした他の作品とは一線を画している。「“分かる人”だけでそのおバカなノリを笑いつつ、半分あきれつつ、思い切りのめり込んでもらいたいゲーム」（同）という。

　ゲームの画像を見たネットユーザーからは「笑える」「早速、買いに行こう」などの声があがっているが、ちょっと悪ノリが過ぎるのでは？