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週刊新潮、阪神事件遺族に謝罪文 誤報の経緯触れず

2009年4月24日11時17分

 朝日新聞阪神支局襲撃事件(87年5月)の「実行犯手記」とする誤報を掲載した週刊新潮の編集部が、事件で殺害された小尻知博記者(当時29)の遺族と現場に居合わせた記者2人にあてた計3通の謝罪文を朝日新聞大阪本社に郵送してきた。23日に受け取った本社は新潮側の依頼で近く遺族らに届ける。

 20日付の謝罪文はいずれも同じ内容の短い文面。週刊新潮が2月5日号から4週にわたって掲載した記事の中で、事件の実行犯だとする島村征憲(まさのり)氏(65)が小尻記者らに言及したことに対し、「手記は誤報であると判明しました。ご迷惑をおかけしたことを深くお詫(わ)びいたします」と述べただけで、誤報を掲載した経緯などには触れていない。

 小尻記者の父信克さん(81)は、朝日新聞社から電話で謝罪文の内容を聞いたうえで、「どのように謝られても、週刊新潮の記事に腹が立つことには変わりありません」と話した。

 一方、朝日新聞社は本社への謝罪も求めているが、週刊新潮編集部は応じていない。

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