2009年 4月 24日
水質データ改ざんの大成製紙に県が勧告
工場排水の水質データを改ざんしていた津山市の製紙会社で、環境保全を定めた法律に9つの違反が見つかり、岡山県は是正を勧告しました。勧告を受けたのは津山市の製紙会社、大成製紙です。県によりますと大成製紙は事務所の生活排水管を無許可で下水道につないでいたほか浄化槽の排水経路を無断で変更するなど、瀬戸内海の環境保全を定めた法律などについて9つの違反が見つかりました。県と津山市が22日と23日、大成製紙の工場に立ち入り検査して分かったものです。大成製紙をめぐっては、工場排水の水質の数値を基準値に収めるため、10年前からデータを改ざんしていたことが明らかになっています。

直轄事業負担金問題で石井知事が苦言
国の出先機関・岡山国道事務所の移転費用に岡山県の直轄事業負担金が使われていた問題で、石井知事は24の会見で苦言を呈しました。石井知事は「どこまで地元負担を求めることに正当な理由あるのか」と述べ、国の財産として残る建物の費用を地方が負担することには問題があるとの考えを示しました。国の公共事業費の一部を地方が負担する直轄事業負担金は不透明な使い道が全国で問題となっています。岡山では、国土交通省の出先機関、岡山国道事務所の移転費用の一部、約2億2000万円を道路の維持・修繕費の名目で岡山県が負担していたことが明らかになりました。岡山県はこの問題で国に説明を求めていますが、まだ回答はないということです。

岡山市で定額給付金の振り込み開始
岡山市で定額給付金の口座振り込みによる支給が24日から始まりました。岡山市には支給対象となる約29万9500世帯のうち、22日までに53%にあたる約15万9000世帯から申請書が届いています。現在、80人態勢で作業を行っていて、24日、手続きの終わった404世帯に総額1534万円余りの給付金を振り込みました。これまでに届いた申請書の中には通帳や身分証明書のコピーを添付していないものが見受けられ、これから申請する人は注意して欲しいと呼びかけています。岡山市では事務処理が終わった世帯から順次、振り込みを行うことにしていて、該当する世帯には振り込みの数日前に通知のハガキが届けられます。

丸亀市で住宅火災 お年寄り1人死亡
24日午前、丸亀市で住宅を全焼する火事がありこの家に住む85歳の女性が死亡しました。24日午前9時半ごろ丸亀市飯山町の無職、西川ミヨコさん(85)の住宅から煙が出ているのを近所の人が見つけ119番通報しました。火は約1時間後に消し止められましたが木造2階建ての住宅約80平方bを全焼し、玄関付近で西川さんが倒れているのが見つかりました。西川さんは病院で手当てを受けましたがまもなく死亡しました。死因は一酸化炭素中毒でした。警察によりますと西川さんは1人暮らしで足が不自由だったということです。警察と消防は良く燃えている1階が火元とみて実況見分を行い出火原因を調べています。

滝宮天満宮 うそかえ神事
讃岐の春の伝統行事です。木彫りの鳥を交換して開運を願ううそかえ神事が香川県綾川町の滝宮天満宮で行われました。うそかえ神事は幸運をもたらすとされる「うそ鳥」の木彫りを他の人と交換すると今までの悪いことが全て嘘になって消え、幸運を招くというものです。毎年4月24日に行われていて、今年は木彫りのうそ鳥、1000個が用意されました。境内には大勢の参拝客が訪れ、「かえような、かえましょう」とお互いのうそ鳥を交換していました。70年以上の歴史を持つ春の伝統行事。訪れた人たちはそれぞれの思いをうそ鳥に込め、今年1年の幸せを祈っていました。

美観地区に倉敷物語館開館
古民家を再生した新たな観光施設が倉敷美観地区に完成し、24日、オープニングセレモニーが行なわれました。オープンした「倉敷物語館」は江戸時代中期の長屋門や土蔵などが残る東大橋家を倉敷市が買い取り、約2億1400万円かけて改修したものです。セレモニーでは倉敷市の伊東市長らがテープカットしてオープンを祝いました。メーンの施設には和室や展示室が設けられているほか土蔵は多目的ホールに改築され、赴きのある風情を醸し出しています。施設の入館料は無料ですが和室や多目的ホールは有料で一般に貸し出すということです。