社会 : 昭和伊南病院に来月常勤医2人着任 出産環境考える会勉強会
更新:2009-4-25 6:00
伊南地区の母親らでつくる「安心して安全な出産ができる環境を考える会」は24日、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の勉強会を駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開いた。実行がスタートした経営改革プランと、常勤医の不在からお産を取りやめて1年がたった産婦人科の状況を職員から聞き、現状を確かめた。
昭和伊南の渋谷勝清事務長がプランについて、「地域の安全、安心を守る持続可能な基幹病院を目指した」と述べた。医師確保では、5月に内科と婦人科の常勤医が1人ずつ着任することを説明した。
元は産科病棟だった3階病棟の倉田和子看護師長は、助産師外来、母親学級などの妊産婦への支援を紹介。昨年度から始めた「産褥入院」には2人の利用があり、利用者から「育児に自信が持てた」と感想が寄せられたことを報告した。
会員ら約20人が参加。参加者から、婦人科常勤医の着任後のお産の再開見通しや院内助産院を開設する考えについて質問が出た。渋谷事務長は「万が一の時に医師1人では対応できない」などとし、いずれもすぐには難しいことを話した。