自民党の菅義偉選対副委員長は20日、東京都内で講演し、次期衆院選に向けた党の政権公約(マニフェスト)について「自民党の覚悟のほどを国民に示す必要がある。自分たちの一番嫌なことをやらなければならない。世襲問題が一つだし、議員定数の大幅削減もその一つだ」と世襲候補制限の盛り込みに改めて意欲を示した。
菅氏はマニフェスト策定に向けた党プロジェクトチーム(PT)の座長に内定している。世襲制限を巡ってはベテラン議員を中心に反対論が広がっているが、菅氏は「私は反発があればあるほど闘志を燃やすタイプだ」とけん制。5月の連休明けにも党内に議員連盟を発足させ議論を進める方針だ。
これに対し河村建夫官房長官は20日の記者会見で「立候補の自由、選挙の自由があり、これを規制するといろいろ問題点がある」と慎重姿勢を示した。【高山祐】
毎日新聞 2009年4月20日 19時05分