2009年4月24日23時15分
【パリ=国末憲人】メキシコでこの数週間に、豚インフルエンザが人に感染した疑いのあるケースが約800件発生したと、世界保健機関(WHO)が24日明らかにした。ロイター通信によると感染による死者が少なくとも60人に達した可能性があるという。
ジュネーブからの報道によると、WHOに入った感染の疑いの多くはメキシコ市周辺。一方、米疾病対策センター(CDC)は23日、米国内で豚インフルエンザに感染した患者が7人報告されたと発表した。米国内で死者は報告されていない。
AFP通信によると、メキシコ当局は24日、豚インフルエンザの発生を確認した。感染が疑われる死者45人と943の症例を詳細に検査しているという。現地からの報道によると、メキシコ政府は24日、メキシコ市ですべての学校や大学の閉鎖を決定、対策に追われている。
メキシコでは3月末に初の例が報告され、その後増加。患者の多くは、普段病気に縁の少ない青年層だという。