みけとのこと【22】噛み癖

【これは未熟な飼い主の精神的成長(?)の記録です(っ_ _)っ】


みけを迎えてしばらく経った頃、みけが噛みついてくるようになりました。


噛む場所は足であったり、手であったり。
この頃のみけは生後2ヶ月。乳歯は尖っていてとても痛いのです。

このままやたらと噛む猫になって欲しくない。
しつけは最初が肝心なのだ!!
と意気込んでいた私は飼育書やネットの情報を読み漁りました。


でも猫だって個性はいろいろ、決定的な方法なんてありませんでした。

とりあえず実戦したことは「噛まれたら”痛い!”と言う」「噛ませっぱなしにしない」ということ。
どの程度強く噛んだら相手がイヤがるのか、なんとかして教えたい。

でも遊びの最中に、みけは相変わらず噛んできますし、とても痛い。血も出ます。
初めての猫。こんなに痛く噛むなんて、性格が荒い子なのかな?
もちろんみけへの愛情が薄らぐことはありませんでしたが、
それでも時々焦りと苛立ちを感じてしまう未熟な飼い主。

そんなある日、長袖を着ている私の手にみけが噛みつきました。
(みけが来たのは夏だったので、それまで半そでが多かった。)

あれ?痛くない。そっか、毛皮があったら痛くないのか。
みけは教えられる前から、ちゃんと猫同士としての加減はしていたんだなぁ。
みけだって人間と暮らすのは初めてなんだもんなぁ。
性格が荒いんじゃないかとか、思ってごめん。

それにしてもなんで噛むのかな?


みけの様子を見ていると、決して怒って噛んではいません。
「もっと遊びたい」「なんか気分が高まった」という時に噛んでいるようです。
突然誰彼なく噛みつくわけではなく、親しい人と遊んでいる時だけなのだと気づきました。

なんだ、好きだから噛んでるのか。そうか、私が好きか、わはは。
と、解釈することにしたら、少しカリカリしていた気持ちが癒えました。


みけはおトイレ上手だよ。一回も失敗したことない。
爪とぎも壁でしないよな。その2つが上手にできるだけでも上出来だよな。
遊びが高じて噛むぐらいいっか、いいよな。という気分になってきた飼い主。

なんといってもみけは私の家の中で一生を終えるのです。
健康と安全に気を配って、我が家のルールを守っていればいいのかもしれない。

猫と素手で遊ばない方がいいという飼育書もあります。
逆に気にしなくていいんじゃないか、という飼育書もあります。
本ばかり参考にしていましたが、私の家では・・・手で遊ぶのはOKにしました。
社会性の基礎は姉妹から学ぶといいます。私の手がみけの姉妹の代わりです。

手で遊ぶ時は猫になったつもりで喧嘩ごっこをする。
痛くされたら「痛い!」と手を引き、みけが逃げ出すまで(手を)大暴れさせて怒ったフリ。
おもちゃで遊んだあとのフィニッシュに、みけはこの遊びをねだります。
仰向けになって猫キックをあびせつつ、大興奮した後に離れて伸びて終了。


手を噛む習慣がない猫になれなくても、優しく噛む猫になってくれたらいいや。
そんな気持ちを持ちつつ、今までどおりのしつけをつづけてゆきました。

やがて生後6ヶ月を過ぎ、歯も生え変わり・・・。
不思議と足に噛みついてくることはなくなりました。あらま。
そして自然と噛む強さや顔の動かし方が優しくなって、痛くなくなってきました。
飼い主の手にあった無数の傷も、今ではすっかり減りました。


普段ずぼらなくせに、時々生真面目になりすぎてカリカリする飼い主。
自分が理想とする「いい猫」にしつけようと思い過ぎていました。
いずれ落ち着くとわかっていればのんびり構えられますが、先が見えないだけに
ちょっと焦ってしまったのかな、とも思います。


みけも最初の飼い主が初心者で苦労すると思います。
ベテランの方からみたら、私の軌跡はダメダメすぎると思いますが、
こんな風にして一つ一つ、猫との快適な暮らしを模索している飼い主なのでした。



「みけとのこと」は猫を飼う初心者の気持ちを忘れないように記録しています。
私自身がほかの方のそういう記事を読むのが参考になったし、楽しかったからです。
「このうちではこうなんだなぁ~」「うちとは違うわぁ」という程度に見て頂けると嬉しいです!
そしてたま~にご参考になることがあれば、最高です。


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by cat_owner | 2008-12-15 12:00 | * みけとのこと(イラスト)
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