岡山放送局

2009年4月24日 20時25分更新

県警 携帯配備し初動対応


事件や事故が発生した際の初動対応を強化するため、警察庁は全国の幹部を集めた会議を開き、岡山県警察本部が去年から交番などの警察官に特殊な携帯電話を配備して初動対応に活用している取り組みが報告されました。

去年は通り魔事件などが相次いだことから、全国の警察は110番通報を受けて現場の警察官に指示を出す通信指令部門の強化を最重要課題としています。

24日は全国の警察の幹部を集めた会議が開かれ、警察庁の安藤隆春次長が「事件事故の初動対応に警察の危機対応能力が問われている」と述べ、人材の育成と通信機器の整備を強化するよう指示しました。

会議では岡山県警察本部が去年から交番などの警察官に特殊な携帯電話合わせて1000台を配備して初動対応に活用している取り組みが報告されました。

この携帯電話はGPSやカメラの機能がついていて、事件の発生直後に犯人が逃走しているといった情報を警察官に一斉に伝達したり、現場で盗難車などの情報をいち早く調べたりできます。

また、警察本部の通信司令室では、警察官から送られてきた現場の写真を見て的確な指示を出すことができるほか、警察官のいる場所をコンピューターで一元的に把握できます。

警察庁は通信指令部門の警察官などを対象にした技能検定制度も設けるなどして、初動対応の能力を向上していくことにしています。