岡山放送局

2009年4月24日 20時25分更新

助産師の技術高める研修

深刻化する産科の医師不足対策として、出産を手助けする助産師の技術を高めていこうという研修が岡山大学で始まりました。

この研修は、出産を手助けする助産師の技術を高めることで、産科医の負担を減らしていこうと岡山大学が今年度から始めたものです。

24日から始まった研修には、現役の助産師のほか、結婚などで助産師の仕事をやめたあと現場復帰を目指している人など30人あまりが参加しました。

はじめに、岡山大学大学院の中塚幹也教授が、胎児の成長や異常の有無を超音波検査で調べる際の注意点について説明しました。

このあと、超音波検査の機械の使い方を学ぶ実習が行われ、参加者たちは胎児の手足や顔などを正確に画面に映し出せるよう、母親の体に当てる器具の角度を微妙に変えるなど、手際よく扱う方法を学んでいました。

この研修は、15回にわたって行われ、自宅でインターネットを使って学ぶことができる学習ソフトも用意されているということです。

参加者の一人は「結婚を機に退職しましたが、子どもも手が離れもう一度、社会の役に立ちたいと思って学びに来ました。現場で通用する技術を身につけたいです」と話していました。