草なぎ剛容疑者の最新主演映画の行方は？公開の有無を協議へ

　[シネマトゥデイ映画ニュース]　23日未明に公然わいせつ容疑で現行犯逮捕された人気グループSMAPの草なぎ剛容疑者の主演映画『BALLAD 名もなき恋のうた』を配給する東宝は同日、所属するジャニーズ事務所から草なぎ容疑者の「当面、活動自粛」の申し入れを受け、本作の公開に関する協議をはじめた。

　本作は、2002年に公開され、興行収入13億円のヒットを飛ばしたアニメ映画『クレヨンしんちゃん　嵐を呼ぶアッパレ！戦国大合戦』を原案に、戦国時代の武将と小国の姫の恋を描く時代劇。公開は9月5日で、今月13日には都内で草なぎ容疑者らが製作報告会見を行ったばかり。

　国民的人気グループのメンバーの逮捕という衝撃の報に、草なぎ容疑者が出演するＣＭ、テレビ関係各社は対応に大忙しとなり、映画会社にも余波が及んだ。同社宣伝部では「明日にも東宝と、この映画の製作委員会の会社さんと一番いい対応策を考えて正式に発表します」としたが、「公開中止はないと思う」と現段階ではお蔵入りの可能性はない様子だ。

　同社では、草なぎ容疑者の主演映画を数多く配給している。2002年公開の映画『黄泉がえり』は興収約30億円、2006年公開の映画『日本沈没』は興収約53.4億円といずれも大ヒットし、昨年公開の映画『山のあなた　徳市の恋』も約100スクリーンと小規模公開ながら興収約3億円の好成績を収めた。映画館に観客を呼ぶことができるムービースターとして実績を持ち、最新作では文化庁メディア芸術祭アニメ部門大賞をはじめ数多くの賞を受賞した秀作を原案としただけに、『BALLAD 名もなき恋のうた』が無事公開されるのを待つSMAPファン、映画ファンは多そうだ。

映画『BALLAD 名もなき恋のうた』は9月5日より全国公開