中国人女性と偽装結婚をし、婚姻届を出したとして電磁的公正証書原本不実記録・同供用罪に問われている山口市吉敷、無職、原田武俊被告(38)の初公判が22日、山口地裁(向野剛裁判官)であった。原田被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は懲役1年6カ月を求刑し、即日結審した。
検察側の冒頭陳述などによると、原田被告は知人の石原恵被告(36)=同罪で公判中=らから「170万円支払うから」と偽装結婚を持ちかけられ、07年12月に同市役所に婚姻届を提出したとされる。検察側は「金銭目的の犯行で、戸籍の信用を低下させた結果は重大」と指摘した。
一方、弁護側は「誘われた上での犯行。十分に反省している」として、執行猶予付きの判決を求めた。
〔山口版〕
毎日新聞 2009年4月23日 地方版